インゲル・ニルセン
Pippi
スエーデンの児童文学史上、画期的な意味をもっているといわれるアストリット・リンドグレンの「ピッピ」の映画化。製作はオルレ・ノルドマー、監督はオルレ・ヘルボン、脚色はイドレント・イドーム、撮影はカール・バーグヘルム、音楽はゲオルク・リーデルが各々担当。出演はインゲル・ニルセン、マリア・パッセン、パー・サンドバーグ、ハンス・アルフレッドソンなど。
ある小さな町に、十歳になるピッピ(I・ニルセン)という世界一力持ちで、空を飛んだりすることのできる不思議な女の子がいました。ピッピは猿のニールソンと馬の小父さんと一緒にゴタゴタ荘という名の家に住んでいます。すぐ隣の家には仲長しのトミー(P・サンドバーグ)とアニカ(M・パッセン)が住んでいますが、ピッピは父も母もいない、一人ぼっちのみなしごでした。三人は大の仲良しでいつも一緒に遊んでいました。ある日、トミーとアニカがお母さんに叱られ家出することになり、ピッピもついていくことになりました。一日目の夕方、夕立にあい、気味の悪そうな一軒屋に飛びこみました。中にはコンラッド(I・アルフレッドソン)という親切な行商の小父さんがいて、その晩はその家に泊ることになりました。次の日は、大きな川にでました。ピッピは樽の中に入り、その川を下りましたが、途中、トミーとアニカにはぐれてしまい、その晩は一人で寝るよりしかたありませんでした。でも三日目には、無事再会することができました。走る汽車の屋根に乗ったり、荷馬車に乗ったりして旅を続けました。その夜は荷馬車のおじさんの家に泊ることになりました。おじさんの家にはピツピたちと同じくらいの子供が五人もいて、翌日はみんなで楽しく遊んでいたのですが、ニルスが猛牛に追いかけられ、それをピッピが助けました。おじさんは大喜びで、ピッピに自動車をプレゼントしました。三人はその車に乗ってなつかしい我家に帰ることにしました。
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