ルネ・デルトゲン
Henry Wickham
一九三八年に製作されたウーファ作品で、ブラジル奥地を舞台にした冒険映画。エルンスト・フォン・ザロモン、フランツ・アイヒホルン、エドゥアルト・フォン・ボルゾディ協力の脚本より「希望音楽会」のエドゥアルト・フォン・ボルゾディが監督した。撮影は劇部分をウィリー・ヴィンテルシュタイン、ブラジル・ロケはフランツ・アイヒホルン博士とＯ・Ａ・バイエルの指揮によりエドガー・アイヒホルンが撮影した。音楽はヴェルネル・ボッホマンの担当。出演者は「モツアルトの恋」のルネ・デルトゲン、「白き王者」のグスタフ・ディースル、「ベルリン物語」のハーバート・ヒュブナー、「希望音楽会」のフェーラ・フォン・ランゲン、「自殺倶楽部」のロマ・バーン、「ベルリン物語」のファーリー・アルンハイム、ハンス・ニールセン（「暗黒街殲滅」）などである。
ストーリー
一八七六年、イギリス人ヘンリー・ウィッカム（ルネ・デルトゲン）は、ブラジル、パラ州の英駐在領事ウェイヴァリーの娘メイリー（フェーラ・フォン・ランゲン）と知り合い、たがいに好意を感じるようになった。しかし彼女はブラジルの富豪ドン・アロンゾ・デ・リベイラに求婚されていた。ウィッカムはブラジル奥地のアラグリア河上流に行き、その地方の特産であるゴムの種子を持出そうとやって来たのだが、ブラジル政府は利益独占を狙ってゴム種子の国外持出しを禁じていた。ウィッカムは、しかし、蝶の珍種採集を口実として、ドン・アロンゾや英国領事の制止もきかず、黒人の従者ジョーゼを連れてゴム樹林に向った。猛獣の棲息する地帯を決死的に突破して目的地についたウィッカムは、目指すゴムの種子を五つの鑵に首尾よく詰めることができたが、誤ってその一つを流れに落し、ドン・アロンゾの使用人に拾われたため、国法を破った者として森林警備隊と原住民に追われる身となった。河を下るうち、熱病に罹って意識を失ったウィッカムは、遂に警備隊に捕えられたが、意識を回復すると河に飛込んで何処ともなく逃れた。ドン・アロンゾは、ウィッカムは鰐の餌食となって死んだとメイリーに告げたが、一方首尾よくパラ港まで逃げのびたウィッカムは、沿岸警備隊に発見されはしたが、碇泊中の英国船に種子を託すことに成功した。そして、また捕えられたウィッカムは、一旦死刑を宣せられたが、蝶の標本が反証となり、結局、釈放された。
キャスト
グスタフ・ディースル
Don Alonzo de Ribeira
ハーバート・ヒュブナー
Consul Waverley
フェーラ・フォン・ランゲン
Mary
ロマ・バーン
Lady Betty Mortimer
ファーリー・アルンハイム
Lord Reginald Her Husband
ハンス・ニールセン
Captain Murray
ハンス・ミーレンドルフ
The Archbishop
ワルター・フランク
The Governer of Para
ヴァルザー・スーセングート
The Captain of the Forest Guard
カール・クルースナー
The Capatin of the Coast Guard Boat
フリードリッヒ・グナス
Antonio a Vaquero
ホセ・アルカンタラ
Jose
スタッフ
監督、脚本
エドゥアルト・フォン・ボルゾディ
脚本
エルンスト・フォン・ザロモン
脚本、ブラジルロケ隊
フランツ・アイヒホルン
撮影
ウィリー・ヴィンテルシュタイン
撮影
エドガー・アイヒホルン
セット
アントン・ウェーバー
ブラジルロケ隊
O・A・バイアー
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Kautschuk
- 製作年
- 1938年
- 製作国
- ドイツ
- 配給
- 泰西映画＝NCC
- 初公開日
- 1954年6月19日
- 上映時間
- 104分
- 製作会社
- ウーファ
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
