ゲルハルト・リートマン
Ruda
ハインリヒ・ザイラーの小説『男はそんなもの』をクルト・ナッハマンとH・F・ケエルナーが共同脚色し、アルトゥール・マリア・ラーベナルトが監督したサーカス映画。撮影は多くのカール・リッター監督の作品を手がけたギュンター・アンデルス、音楽はベルト・グルントが担当。出演は「ジプシー男爵」のゲルハルト・リートマン、「第九交響楽」のヴィリー・ビルゲル、マルギット・ニュンケ、マディ・ラール等。製作ヘルバート・グルーバー。
虎使いの名手ルーダ(ゲルハルト・リートマン)のところに美人の踊り子ベアトリス(マルギット・ニュンケ)がやって来た。彼女はその他多勢の組に満足出来ず、彼に虎の檻の中で踊る新種目を提案した。ルーダは他の女と同様、一夜を共にしただけでとりあわず、他のサーカス団と契約して旅に出た。ルーダに去られて困った興行師フリースは、困ったあげくベアトリスの話を取りあげた。これは各地で大成功をおさめた。ところがウィーン興行で事故が起った。虎が怒って虎使いを殺し、ベアトリスを襲った。が、寸前のところで曲射ち芸人カメロンに救われた。それ以来彼女は彼に不当な要求をされ、曲射ちの相手役までしなければならなかった。カメロンの素行はよくなかった。ある日、ルーダがサーカス団に帰って来た。ベアトリスの冷い視線を気にもせず、彼はさっそく調教にかかった。が、虎がどうしても言うことをきかない。原因はわからない。ルーダはカメロンに妻を射殺されて以来、アル中になったドディの面倒をよくみた。ベアトリスはこれを知って誤解を解き、カメロンとの関係を悔いた。これを聞いたルーダは、カメロンに彼女との契約を解けといった。カメロンは断った。虎の行動に不審をいだいたルーダは、ある晩カメロンの従者の黒人が虎にコカインを飲ませるのをみつけた。カメロンは自殺した。パリ興行が始った。再出発したドディ親子の道化芝居、ルーダとベアトリスが組む虎の芸、観衆はその演技に万雷の拍手を送った。興行は大成功、二人はめでたく結ばれた。
監督
原作
製作
撮影
音楽
編集
脚色
脚色
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