ホセ・スアレス
Andrea Morandi
「ローマの女」以来久しぶりのルイジ・ザンパ作品。しかもホーム・ドラマである。脚本はパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ、マッシモ・フランシオーサの二人とザンパの共同。撮影はガボール・ポガニー。音楽はレンツォ・ロッセリーニ。出演は、「激しい季節」のジャクリーヌ・ササール、「カルタゴ」のホセ・スアレス、「カビリアの夜」のフランンワ・ペリエのほか、マッシモ・セラートら。製作シルヴィオ・クレメンテッリ。
ストーリー
イタリアのある大都市に、若い検事アンドレア（ホセ・スアレス）が着任した。彼が下宿したボネリ家は、保険会社に勤める主人のルイジ（フランンワ・ペリエ）、妻エシリア、新聞記者をしている息子ルチアノ、そして十七歳になる娘カルラ（ジャクリーヌ・ササール）の四人暮しだった。一見平和なこの家族の間に風波の立ち騒ぐのを、アンドレアは見た。派手好きなエミリアは、安サラリーに甘んじる夫に不満を抱き、カルラを金持ち息子のピエリーノに嫁がせようとしていた。アンドレアの最初の仕事は、沖仲士の監督アミルカレが荷揚げ作業員の青年、オルランドに襲われ重傷を負う……という事件だった。アミルカレはワイロを使う者にしか仕事を与えず、一本気なオルランドがこれを非難した。しかしオルランドは愛人のマリアと結婚したいばかりに、止むなくワイロで仕事を頼んだ。だが、彼に根をもつアミルカレは拒んだため、カッとしたオルランドが犯行に及んだというのであった。アンドレアはオルランドに同情したが、作業員仲間は仕事を失うことを恐れ、誰も証人に立つ者はなかった。アミルカレは死に、オルランドは殺人罪で起訴された。ボネリ家では、持前の潔癖からルイジは失職し、悪名高い男ウゴに頼った。ウゴが仕事を世話したが、彼は美しいカルラに眼をつけた。ピエリーノの母親の反対で結婚の夢を破られたエミリアは、ウゴと娘を接近させた。カルラはついに妻のあるウゴの誘惑に負けた。或る日、ウゴの家を訪れたルイジは娘とこの破廉恥男の関係を知った。絶望したルイジはその夜自殺したが、計らずも妻と娘がその道連れになった。ルイジとオルランドの悲劇を前に、アンドレアは自分の無力と、人を裁く無意味さを悟り辞表を提出した。しかし獄中のオルランドをいつまでも待つというマリアの愛と勇気に、アンドレアは再び自分の任務の重さを知り、辞表を撤回した。
キャスト
フランソワ・ペリエ
Luigi Bonelli
ジャクリーヌ・ササール
Carla Bonelli
マッシモ・セラート
Ugo
Ana Mariscal
Emilla Bonelli
ジェロニモ・メニエル
Pierino Lucchi
Francesco Casaretti
Luciiano_Bonelli
マウリツィオ・アレーナ
Orlando
スタッフ
監督、脚本
ルイジ・ザンパ
脚本
パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
脚本
マッシモ・フランシオーサ
製作
シルヴィオ・クレメンテッリ
撮影
ガボール・ポガニー
音楽
レンツォ・ロッセリーニ
美術、衣装デザイン
Flavio Mogherini
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- All of Us Are Guilty
- 製作年
- 1959年
- 製作国
- イタリア
- 配給
- MGM
- 初公開日
- 1960年7月20日
- 製作会社
- ティタヌス・ヒスパナ・プロ
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
