ハンス・ゼーンカー
Professor Brand
無痛分娩の創始者、英国の産科医ディック・リード博士のフィルムが英国でテレビ放送され、大きな反響を呼んだ。それを機会に、西ドイツで企画製作されたのが、この映画である。イルゼ・ロッツ・デュポンの脚本を、ヴォルフガング・グリュックが監督した(第三作目)。撮影はワルター・リムル。無痛分娩による出産の記録映画が挿入されている。出演はハンス・ゼーンカー、アンチェ・ゲールク、アルベルト・リュープレヒーら。日本版監修は新宿赤十字病院長鈴木武徳、同指導は同院産婦人科部長金杉武、推薦は日本赤十字本部産院院長久慈直太郎の各氏。
若くして結婚したばかりのペーターとクリスタの家で、ペーターの妹ベアーテの誕生祝いが開かれた。モニカ(アンチェ・ゲールク)とマルチン(アルベルト・リュープレヒー)はそこで知りあい、一目で愛しあうようになった。モニカは卒業間近かの高校生、マルチンは機械技師志望の大学生だ。モニカの父は妻を失くした高校の校長で、娘をきびしく育て家庭の空気は重苦しかった。夏のある日、海岸での舟遊びのあとモニカはマルチンに体を許した。夢のような日々が過ぎ、モニカの体に変調が現われた。彼女は妊娠したことをマルチンに告げた。彼は自分の将来が台なしになるのを恐れ、モニカの父の友人で有名な産婦人科医ブラント博士(ハンス・ゼーンカー)に堕胎してもらうことをすすめた。博士は生命の尊厳を説き、考えなおすようにいった。思いあまったモニカは女中エルナの紹介で、モグリの医師を訪ねた。その時、警察の手入れがあり、モニカは福祉委員に保護された。父の怒りにふれ彼女は鉄道自殺をはかったが、線路工夫に救われた。ブラント博士の講演を聞いたり、教会で赤ん坊の洗礼をみたモニカは、生命の尊さをさとり子どもを産む決心をかためた。モニカはブラント博士の病院で働いた。分娩に関する知識も豊富になり、彼女の不安は日ごとにうすらいだ。今は機械工として働くマルチンも、博士のとりなしで怒りのとけたモニカの父も、彼女の出産の日を待っていた。--階段から転げ落ちたモニカは早産した。しかし、博士の努力の結果、モニカは元気な我が子の産ぶ声を聞くことができた。
Professor Brand
Monika Gruber
Martin
Professor Gruber
Christa Riek
Peter Riek
Beate Riek
Dicky Gruder
Erna
Lehrerin
Polizist
Pfoertner
監督
脚本
原案、製作
撮影
カメラ
カメラ
音楽
美術
美術
衣装デザイン
録音
字幕監修
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