張伐
沈軍団長
呉強の小説を瞿白音が脚色、湯暁丹が監督した戦争映画。撮影は馬林発、音楽は呂其明が担当した。出演は「翠紅紅旗」の張伐、高博、中叔皇、里坡など。
一九四六年の冬。蘇北解放区めがけて、蒋介石軍の七十四師団が襲いかかった。これを迎え撃った華東人民解放軍の沈振新軍団は苦戦の末、敵の大隊長を捕えた。しかし撤退命令が出て、彼らは山東へと北上した。七十四師団の師団長、張霊甫は得意絶頂だった。そして大宴会の夜「アメリカの援助さえあれば、半年内に共産軍を全滅できる」と意気さかんだった。撤退の解放軍は故郷の村を通り、あわただしいなかを家族に再会し山東へと向かった。その頃、張霊甫の率いる軍は北上し、解放軍は南北から攻撃を受けた。しかし、西と東から解放軍がせめてきたので、張霊甫の軍は袋の鼠となった。戦闘はつづき最後の総攻撃となった。ついに頭上に赤旗がはためき、勝利の歓声がこだました。低くたれこめた黒雲をつき破って真紅の太陽がきらめいていた。
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