ソ連が世界に誇るボリショイ・バレエ団の全貌を見せるバレエ映画。とくに世界的なバレエ芸術家たちの日常の練習風景と、その努力が結実するけんらんたる舞台とを交互に見せ、思想と感情の世界を内面的に追求したユニークな編集がなされている。シナリオはベテラン監督のレフ・アルンシュタムが、「ロメオとジュリエット物語」を演出した経験を生かして参加、同映画で共同演出したレオニード・ラヴロフスキー、同映画のカメラマン、アレクサンドル・シェレンコフら三人が共同で執筆、ラブロフスキー(バレエ担当)、シェレンコフ(撮影担当)が共同で監督した。撮影は「戦争と平和」などの女性カメラマン、イオランダ・チェン・ユーラン、美術はアレクサンドル・パルホメンコが担当している。音楽はシャンドル・カロシュ。登場するバレエ・ナンバーは、ラベルの「ワルツ」と「ボレロ」、ラフマニノフの「パガニーニ」、サン・サーンスの「瀕死の白鳥」、プロコフィエフの「石の花」など、ボリショイ劇場の第一線バレリーナたちが多く出演している。主な出演者は次のとおり。マイヤ・プリセツカヤ、ライサ・ストルーチコワ、マリーナ・コンドラチェワ、ニーナ・チモフェーエワ、エカテリーナ・マクシーモワ、エレーナ・リャビンキナ、ソフィヤ・ゴロフキナ、ナターリヤ・ベッスメルトノーワ、エレーナ・ホリーナ、マーヤ・サモフワーロワ、ヤロスラフ・セフ、ミハイル・ラブロフスキー、ヴラジミール・レワショフ、ユーリー・グリゴリエフほか。イーストマンカラー・70ミリ。
キャスト
M. Lavrovsky
ニーナ・チモフェーエワ
N. Sorokina
マーヤ・サモフワーロワ
Y・セク
エカテリーナ・マクシーモワ
E. Kholina
A. Lavrenuk
S. Radchenko
A. Osipenko
ユーリー・グリゴリエフ
スタッフ
監督、脚本
レオニード・ラヴロフスキー
監督、脚本
アレクサンドル・シェレンコフ
脚本
レフ・アルンシュタム
撮影
イオランダ・チェン・ユーラン
美術
アレクサンドル・パルホメンコ
音楽演奏
State Academy Orchestra of the Bolshoi Theatre
音楽演奏
All Soviet Symphonic Orchestra of Radio & TV
コラム・インタビュー・イベント
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作品データ
[c]キネマ旬報社