パオロ・ストッパ
Sa vatore Esposito
「ヨーロッパ一九五一年」（出演）のエットーレ・ジャンニーニが原作・脚色・監督に当った色彩ミュージカル1954年作品。脚色はジャンニーニとジュゼッペ・マロッタおよびレミジオ・デル・グロッソの三人が協力した。パテカラー（プリントはテクニカラー）の撮影は「肉体の誘惑」のピエロ・ポルタルーピ、音楽はラファエーレ・ジェルヴァジョである。出演者は「ドン・カミロ頑張る」のパオロ・ストッパ、新進女優ソフィア・ローレン、「鷲の谷」のナディア・グレイ、「かすかな希望」のマリア・フィオーレ、「嘆きのテレーズ」のマリア・ピア・カジリオ、「恐怖の報酬」のフォルコ・ルリ、「ホフマン物語」のレオニード・マシーン（本作品の振付も担当）ほか舞踊団や歌手も多く出演している。この作品は1954年カンヌ国際映画祭で国際大賞を受賞した。
ストーリー
ナポリの辻音楽師サルヴァトーレ・エスポジト（パオロ・ストッパ）一家が狂言廻しになって、この歌物語が展開される。 《ミケレンマ物語》三百年前のナポリ。青年ミケーレが男たちと船に乗組んで働きに行っている間にサラセン人がナポリを襲い、ミケーレの恋人アンジェラは辱めを受けた。ミケーレが帰ってきたときアンジェラは崖から海に身を投げて自らの命を絶った。 《プルチネッラの物語》プルチネッラ（レオニード・マシーン）は、ナポリの精神を体現する仮面劇役者。出演中、彼はばったり倒れ、楽屋へ運ばれたが息絶えた。しかし、プルチネッラの精神は、その仮面とともにいつまでも生きて行くであろう。 《惚れ薬の物語》町の娘ブリジダ（マリア・フィオーレ）は木綿売りの青年（アントニオ）に片想い、怪しげな薬売りに惚れ薬のおまじないをしてもらっても効力はさらになく、青年がお針子カルメリーナ（マリア・ピア・カジリオ）にキスしたと聞いて、憤慨したブリジダはカルメリーナと大喧嘩をはじめる。 《シジーナの恋物語》写真モデルのシジーナ（ソフィア・ローレン）には作曲家ルイジーノ（ジャコモ・ロンディネッラ）という恋人がいたが、シジーナが舞台に出て有名になるにつれて二人の間は遠くなって行った。第一次大戦が二人をまた結びつけたのも束の間の喜び、ルイジーノは戦死してしまった。 《マルゲリータの物語》ある夜、マルゲリータ（イヴェット・ショオヴィレ）の家へ、彼女の恋人だった町のボス、ドン・ラッファエーレ（フォルコ・ルリ）が刑を終えて訪れる。同じ頃ならず者エンリクッチョも来た。が、彼女の部屋にはすでに船員のドン・アルマンドが来ていた。三人の対決はドン・アルマンドの死をもたらす－－マルゲリータはわが身の悲運に息絶えてしまった。－－かくて物語はフィナーレになる。サルヴァトーレ一家は、夜のとばりの落ちたナポリの道をトボトボと去って行く。
キャスト
クレリア・マタニア
Concetta
グリエルモ・バルナーボ
The Dominators
Galeazzo Benti
The Dominators
Franco Coop
The Dominators
エンリコ・ヴィアリシオ
The Dominators
Ted Lane
The Dominators
ナディア・グレイ
The Beauty in Rags
Tino Buazelli
Captain Spaccatrippa
レオニード・マシーン
Pulcinella
Achille Millo
Petito's Son
マリア・フィオーレ
Brigida The Ironing Woman
ティーナ・ピカ
La Capera
アントニオ
The Grocer
マリア・ピア・カジリオ
The Kissing Girl
Loris Gizzi
Mr. Gustafson
Giuseppe Porelli
The Photographer
ジャコモ・ロンディネッラ
The Three Young Men
Alberto Bonucci
The Three Young Men
ヴィットリオ・カプリオ
The Three Young Men
ソフィア・ローレン
Sisina
Dolores Palumbo
Donna Virginia
Vera Nandi
Lily Kangy
イヴェット・ショオヴィレ
Donna Margherita
フォルコ・ルリ
Don Raffaele
アルド・ブフィ・ランディ
Enricuccio
アントニオ・チファリエロ
Armando
Le Grand Ballet du Marquis de Cuevas
Keita Fodeba's Le Ballet African
Rosita Segovia
Miss Joan Barou's French Can Can
スタッフ
監督、原作、脚色
エットーレ・ジャンニーニ
指揮
フェルナンド・プレヴィターリ
撮影
ピエロ・ポルタルーピ
美術
マリオ・キアーリ
編集
ルイジ・バンツィ
編集監督
Nicolo Lazzari
衣装デザイン
マリア・デ・マティス
録音
アルド・カルピーニ
録音
Oscar Di Santo
歌
Benjamino Gigli
歌
クレリア・マタニア
歌
Mario Cioffi
歌
Carlo Tagliabue
歌
Alberto Amato
歌
Vera Nandi
歌
ジャコモ・ロンディネッラ
歌
Marinella Meli
歌
Alvaro Cordova
作曲、編曲
ラファエーレ・ジェルヴァジョ
振り付け
レオニード・マシーン
脚色
ジュゼッペ・マロッタ
脚色
レミジオ・デル・グロッソ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社
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