モリー・キング
Mary_Graham
「七真珠」等で紹介されたきり、久しくその姿に接し得なかったモリー・キング嬢のアメリカン・シネマ社に移ってからの作品で、聯合映画劇場組合から発売になった。原作者はエレイン・スターン女史で、ジョン・M・スタール氏の監督である。嬢の相手は新顔のエドワード・ラングフォード氏とルシー・フォックス嬢である。
メリーはロバート・グラアムと結婚して幸福な日を送っていたが、一日学校友達のヘレンが訪ねて来てからは、夫の愛は次第に彼女を去ってヘレンに傾いて行った。ついに絶望の淵に突き落されたメリーは、身重もの体を友人ジェームズ・リヴィングストンの叔母の許に寄せた。ここで彼女は身2つとなるが、幼児の生まれたことは夫には内密にしていた。それは彼女の夫は何日かは彼女の腕に帰って来る。それも子供に対する義務の観念からでなく、自分に対する愛情を甦らせて帰って来ると信じていたからである。そして種々の波乱の後に、彼女の夫に対する動かし難い真の愛が勝利を得る日が来た。
Mary_Graham
Robert_Graham
James_Livingston
Hele
James_Livingston's_Aunt
[c]キネマ旬報社