エドモンド・パードム
Erode
キリスト生誕にまつわる伝説に登場する暴虐な王、エロデ大王の半生を描いた作品。ダミアーノ・ダミアーニ、フェデリコ・ザルディ、フェルナンド・セルチオとヴィクトル・トゥールジャンスキーの共同脚本を彼の第一回作品としてアルナルド・ジェノイーノが監督、撮影をマッシモ・ダラマーノ、音楽をカルロ・サヴィーナが担当。出演は「エジプト人」のエドモンド・パードム、レナート・バルディーニ、他にシルヴィア・ロペス、マッシモ・ジロッティ等。製作・監修ヴィクトル・トゥールジャンスキー。イーストマンカラー・トータルスコープ。
ストーリー
約二千年前のパレスチナは、エロデ大王（Ｅ・パードム）の暴政の下にあった。勇壮な戦士であり、神殿や都市の建設に力を注ぐ彼も、人民に対しては暴君であった。彼はローマのアントニオと同盟することで、勢力を保持していた。ところが、アントニオの軍が、シーザーの養子オクタヴィアヌスに敗れたことから、形勢は逆転した。王宮内には謀反の機運が高まり、エロデ大王の地位は危うくなった。彼は自身でオクタヴィアヌスのもとに出かける決心をした。出発に先だち、彼は腹心の部下アロンをよんで、残酷な命令を下した。自分が狂気のように熱愛する王妃マリアム（Ｓ・ロペス）を、もし自分が帰らぬ時は、殺害せよというのである。王が出発してしまうと、マリアムの母アレッサンドラが陰謀の口火を切った。息子のアリストブロを王位につけようと計ったのである。折から王はオクタヴィアヌスにより獄につながれているとの報が入った。叛乱は爆発した。アロンは命令どおり王妃殺害を計った。だが、妃と王子アレッサンドロの姿をみると、彼の手はにぶった。暴徒から二人を守ってアロンは脱出した。その時、エロデ大王が突如帰国した。彼はオクタヴィアヌスを言いくるめるのに成功したのである。復讐がはじまり、妃の母や、その子で妃の弟アリストブロは殺された。その上、王は妃のマリアムとアロンの仲をさえ疑った。アロンは捕えられて拷問され、妃も、狂った王に殺されてしまった。死後、妃の潔白を証明する事実が現われたが時すでにおそかった。ますます狂気をつのらせた王は、三人の東方の王が、彗星に導かれ新しいユダヤの王の生誕を祝いにきたのを耳にした。彼は、その年にベツレヘムで生れたすべての赤児を殺害した。無人の王宮の中で、マリアムの名をよびながら、エロデ大王はさまよった。キリスト文明到来の前夜の物語である。
スタッフ
監督
アルナルド・ジェノイーノ
脚本
フェデリコ・ザルディ
脚本
ダミアーノ・ダミアーニ
脚本
フェルナンド・セルチオ
脚本、製作
ヴィクトル・トゥールジャンスキー
撮影
マッシモ・ダラマーノ
音楽
カルロ・サヴィーナ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Erode il Grande
- 製作年
- 1959年
- 製作国
- イタリア スイス
- 配給
- イタリフィルム＝日活
- 初公開日
- 1959年12月1日
- 製作会社
- ファロ・フィルム＝Ａ・ベナトフ
- ジャンル
- 伝記
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
