アウド・エゲデ・ニッセン
Lucrecia
某国の大統領カステルは上院議員ポール・ゲースの娘リュクレチアを恋していた為、彼女の父及び恋人マルク・コルネリウスに迫害を加え遂に彼女を妻とする。リュクレチアとマルクとの間に生れた子は里子にやられたが、カステルの下男チャンリーはその子が死んだと彼女に報告した。カルテルは妻が昔の恋人マルクとある旅館に会するを知り嫉妬のあまりマルクを殺した。しかしこれはリュクレチアがマルクを誤解した為に彼を夫の手に殺させる計略であったので、その後彼女は放浪の旅に上って唄女となり冷たい復讐の快感に浸った末、死んだと思った我が子に再会し亡き愛人の墓前に母子の名乗りをしたのであった。
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