マリオ・グアイタ
Count Mario
かなり古くオーソニヤ本邦にイタリア活劇俳優として知られ最近「美人蹴球団」に出演したマリオ・グアイタ氏の自作主演の活劇で監督はマグリクィニ氏、相手役はエルザ・ザラ嬢である。グアイダ氏が以前に製作した連続映画「アトラス」の後日箪の如きもんであるが物語は全然独立している。無声。
銀行家レッディーの姪ケートは相思のマリオ伯爵と結婚しようとする際、極悪人トムズンに謀られ中止し、両人はマリオの財産たるべき伯父リチャードスンの遺産の捜索に出立する。しかし悪人は公証人を利用し表面ケートに尽力する如く装い実は横領しようとする。なお悪人トムズンは両人を巧みに所有船に乗せ既に手に入ったその財宝を奪わんとし、此処に格闘となりケートとその書記は船外に仕掛けありし其の潜航艇に偶然入り自然其の船から脱出した。間もなく船は惨胆裡に沈没し格闘中のマリオも共に海に姿を消したが、やがて泳ぎ出た彼は親切者のインディアンと共に世を捨てて人外境に赴く決心をし、やがて流れついた島で意外にもケートに遭う。欣喜に満ちた両人は間もなく帰国して結婚式を挙げた。
Count Mario
Charles Lheddey
Buvard
Kate
Jex Thompson
Spencer
John
Eagle's Eye
Ibo
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