フリッツィ・マッサリー
Kondja Gul
レオ・ファール氏のオペレットを映画化したもの。フェリックス・バッシュ氏といえば「伯爵令嬢」の監督をした人であるが、この映画では出演者に回っている。無声。
将軍アクメド・ベイはスタムプウルの薔薇と唱われる美姫コンジャ・ギュルに己れの仮名たる音楽家アンドレの名の下に近づき恋を語らった。やがてベイは軍功に愛でてサルタンよりギュルを賜ったが、ギュルは妻となってからも一重にアンドレを恋した。こうして長い年月は経ったが、欧州に夫妻が渡った後、やっとギュルはベイとアンドレと同一人物なる事を覚った。そうして一寸小手先の争いがあった末二人は幸福になる。
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