ハリー・ピール
Piel an actor
活劇ものにかけてはドイツ有数の俳優ハリー・ピール氏の二役演出による活劇映画で、製作会社はフィルムに記されて居ないため不明。原作はマックス・バウアー氏とエトムント・ホイベルガー氏の原作で、ピール氏自ら監督をした。相手役はクレール・ロマー嬢とルス・バイエル嬢である。(無声、全二篇)
アジアにあるバラトシスタン国の領主はヨーロッパの旅行を計画して、大官の反対を斥けて外遊をした。領主と瓜二つの俳優ハリー・ピールは領主の危難を救った縁で、領主の替え玉と成って暮らす事にした。領主の外遊に反対の大官は種々の策略を用いて、ピールを領主と思い誤って彼を連れ帰らんとし、領主の婚約者ファサンタセナ姫も領主の迎えに来る。かくてピールが領主の身代わりと成って彼の為に奮闘し、首尾よく領主の結婚の日まで偽物なる事を看破されず、領主と姫との結婚の式が挙げられたとき、ピールは恋人の女優ネリーと幸福に微笑んで居た。
Piel an actor
Mustaafa Khan
The Princess his daughter
Hakim
Nelly an actress
[c]キネマ旬報社