リリアナ・アルデア
Yvette
鉄工場の支配人はアヤ公爵家の古い居城を購った。令嬢イヴェットはアヤ三世がストン(十字軍士)が生前着用した甲冑を己の寝室近くに置いた。ある夜イヴェットが劇場から帰る時、路上に倒れていた青年を父と供に助けた。青年は画家だったので早速頼んで壁画を描かせる。仇名を「熊」という貪欲な富豪は令嬢イヴェットに思いを懸けて結婚を申し込む。しかし芸術家に憧れを持つ令嬢は、何となく画家の慕わしさに「熊」を拒絶する。宴会の夜暁方近く床に就いた令嬢は、奇妙不可思議な夢を見る。夢は令嬢に何を教えたか。尊いものは富でもなく剣でもなく、青春の愛であった。
Yvette
The Knight in Armour
The Painter
The Manager
The Bear
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