レイモンド・グリフィス
The_Coroner
ジェールス・ファーマン氏が書卸した脚本により「西部征服」「馬蹄千塵」等と同じくアーサー・ロッスン氏が監督したもので主役は「極楽突進」「南北珍男腕比べ」等主演のレイモンド・グリフィス氏で、相手役は「幸運の風」等出演のドロシー・セバスチャン嬢が演じアール・ウィリアム氏エドワード・マーティンデル氏等が共演している。
検事が催したハウスボート上の夜会の席有名なダイアモンドが紛失した。検事は盗んだ者に悔悟させるつもりで空筐を卓上に置いて消燈した。再び点燈されるとダイアモンドは返されていないで筐も無くなり、検事は心臓をナイフで刺されていた。次席検事は来客一同に警官が来るまで帰ることを禁じた。警察隊と共に検死官が来て被害者が死亡していることを認めると警部は検死官に事件の解決を依頼した。被害者の取りはずしできるカフに指紋が発見されたので検死官が調べようとするとピストルが発射され彼の高帽がすっ飛んだ。再び調べようとすると今度は彼の頭の傍らにナイフが突刺さった。大時計の中から被害者の非後見人ルース・ウィットマンが紛失したダイヤモンドを手にして現れた。彼女は確かに無理に押し込められたと言ったが検死官の他は誰も信じなかった。彼は全部の人たちの指紋を取る準備を始めるとたちまち消燈され明るくなると証拠のカフが紛失し人々は皆居なくなった。すると胃武者が検死官に襲ってきたピストルは何の効めもなかったが躓いて倒れたので面を脱ぐと被害者の聾唖者の下僕で検死官は下僕が一切を白状したと叫んだ。欠席検事はルーズのダイアモンドの真偽を検査することを望んだが彼女の筐は空になっていた。1人の金髪美人の髪の中から偽物が落ち彼女の煙草から真物が発見された。やがて被害者の胸に刺されたナイフの鞘が見出だされた。検死官は一同に最初検事が殺された時の位置を取らしめ被害者の位置には下僕を置いた。消燈又點燈、下僕は主人と同じく殺害された。今度は検死官がその位置に就いた、そうして消燈された。それから一体どうなるだろう?そして犯人は誰?
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