ドイツウーファ社教育映画部から発売された映画でF・フォン・デュンゲルン男爵指揮のもとに旧ドイツ領東アフリカを探険したフォン・コンタード氏及びヘルバート・クローゲ氏がキャメラマン、ヴェルナー・ボーネ氏の力を借りて蛮地の奥深くその風物を撮影したもので、簡単ながらストーリーが珍らしい背景をバックにして全七巻の裡に展開される。興味ある実写映画である。(無声)
ストーリー
蕃地の開拓を志し、旧ドイツ領東アフリカに移住したドイツ人の百姓が何処か恰好の開墾地がないものかと妻君と子供二人連れて訪ね廻り、東部アフリカの中央部で縞馬、角馬、紅鶴、ペリカン鳥、キリン、かもしか、豹、オーランド、オリックス、駝鳥、等が群り棲む広大の草原「ポーリ」に落ちつきマサイ原住民と結んでここを開拓することになる。ところが或る日、彼は象狩りに赴き、山火事に遭遇し、のがれる途中あやまって断崖から墜落し、マサイ原住民の敵、ワムプラス人の捕虜になるが夜蔭に乗じて逃げ出し、折りよく彼を尋ねて草原を探し廻っている妻君やマサイ原住民達に救われワンプラス原住民隊を物の見事に撃退することが出来た。
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