エドワード・G・ロビンソン
John_Lindsay
「最後のギャング」「俺は善人だ」のエドワード・G・ロビンソン主演映画で、フレッド・オールホフ作の大衆小説を「俺は善人だ」「結婚十字路」のジョー・スワーリングが脚色し、「奥さんは嘘つき」「親分はお人好し」のアレクサンダー・ホールが監督し、「恋のみちぐさ」のヘンリー・フロイリッヒが撮影した。助演者は「ステラ・ダラス(1937)」のバーバラ・オニール、「結婚十字路」のジョン・ビール。、「ホノルル航空隊」のウェンディー・バリー、「ある父の横顔」のオットー・クルーガー及びマーク・ローレンス、アーサー・ロフト等の面々である。
某大学の法律学教授ジョン・リンゼイは奉職7年の功労をねぎらう意味の1年間の休暇をもらう。妻のジェリーは喜んで喜んでヨーロッパ漫遊の旅に上がる準備を始めた。ところがリンゼイは市政を掌握しているギャングの悪業の一を偶然目撃して憤慨して、市のギャング撲滅委員会の会議室に乗込んで学研的な意見を述べる。委員会は彼に退場を命じたが、委員の1人ユージン・ファーガスンはリンゼイを追って来て、彼にギャング掃蕩の特別検事にならないかと勧める。正直なリンゼイは妻君の落胆をも帰りみず、受諾する。ファーガスンこそファーガスンこそはギャングの黒幕の巨頭であったが、彼はリンゼイを無能と信じて、わざとこの職につけたのである。リンゼイの助手には彼の学生中の秀才ポール・ファーガスンがなった。ファーガスンは愛児が巻添へを食うことを恐れて、それを止めたが、ポールは父の言をのけた。ファーガスンは情婦フランキー・バアロウに命じて、リンゼイの注意をクローニンに向けるようにさせる。クローニンはファーガスン一味とは敵方のギャングなのだが、彼はリンゼイがフランキーとダンスしている最中、ファーガスンの乾児エディー・ジラードに射殺される。翌朝の新聞は一斉にリンゼイの無能を攻撃する。この射殺事件は目撃者バトラーも何者かに射殺されるので、地方検事はリンゼイの特別検事を解職してしまう。しかしてリンゼイはあくまでもギャングを絶滅しようと覚悟を決めた。彼は大学の法科の学生たちの篤志家を集め、己がアパートを捜査本部として、ギャングの蜘蛛の巣のからくりをやっきになって捜し始めた。苦心の甲斐あってようやくエディー・シラードの犯行の証拠をつかんだが、またしても当のジラードが何者かに殺されてしまった。それではならじと、今度はリンゼイは閑地に左遷されている硬骨警部を口説いて、その腹心の部下たる正義の警官をひそかに総動員し、ついにファーガスンこそギャングの隠れたる頭目であることを突きとめた。しかしファーガスンはリンゼイが息子のように愛しているポールの実父である。ポールのために彼はファーガスンの自決を促した。さすがに観念したファーガスンはリンゼイを倒すべく仕掛けた爆弾で自ら爆死した。
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