ドロサ・セグダ
Dora/Liri/Mother
双子の数奇な運命を軸に、光と影をモチーフに20世紀へオマージュを捧げるファンタスティック映画。製作はノルベルト・フリオドラオデル、監督・脚本は本作品が長篇第一作になるイルディコ・エニエデイ、撮影はティボォール・マテ、音楽はラースロー・ヴィドッキーが担当。出演はドロサ・セグダ、オレーグ・ヤンコフスキーほか。89年カンヌ映画祭新人監督賞受賞。2019年3月30日より4Kレストア版が全国順次公開(配給:サンリス)。
1880年、ブタペスト。母(ドロサ・セグダ)に死なれ雪の降る公園で、毛布にうづくまる小さな双子の姉妹ドラとリリは、通りがかった2人の紳士に別々にもらわれていった。それから20年後、その美貌で男をたぶらかす女詐欺師になっていたドラ(D・セグダ=二役)と、活動家にもらわれテロリストになっていたリリ(D・セグダ=三役)は、偶然に大晦日のオリエント急行に乗りあわせるが、その時2人はすれ違ってしまう。一方、以前からリリを愛していた謎の男Z(オレーグ・ヤンコフスキー)は、旅の客船でドラに目を奪われ、ふたりは一夜を共にした。それはリリとドラを結びつけるきっかけとなり、国会議事堂を爆破することに使命を感じるリリは、ある夜Zと再会し、彼に荒々しく抱かれてしまう。2人が別人であることを知らないZは、やがて再会したリリとドラの誘惑の罠におちてゆくのだった。
監督、脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
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