マンハッタンを舞台に、コミュニケートが苦手な異国人青年の孤独を描くシニカル・ドラマ。製作はジョルジョ・ノチェッラとモーリス・ベルナール、イヴ・ガセール、イヴ・ペイロ、監督・原案・脚本は「未来は女のものである」のマルコ・フェレーリ、共同脚本はジェラール・ブラッシュとラファエル・アズコーナ、撮影はルチアーノ・トヴォリ、音楽はフィリップ・サルドが担当。出演はジェラール・ドパルデュー、マルチェロ・マストロヤンニほか。伊語タイトルは“Cia Maschio”仏語タイトルは“Reve De Singe”
ストーリー
ニューヨークに住むラファイエット(ジェラール・ドパルデュー)は、フラックスマン(ジェームズ・ココ)の蝋人形館で遊戯機械を作るのを手伝ったり、女性だけの劇団「フェミニスト」の照明係をしている。ある日、次の公演のテーマが、男を犠牲者にしたレイプについてだということを聞いたラファイエットは、女達に殴られ、アンジェリカ(ジェイル・ローレンス)にレイプされてしまう。この日以来、2人はつきあうようになる。ラファイエットが孤独な老人たちとハドソン川沿いの浜辺に散歩に行った時、巨大なキングコングの死体が横たわっていた。ルイジ(マルチェロ・マストロヤンニ)が、その中で生まれたばかりのチンパンジーを見つけるが、彼は端息なので飼うことが出来ない。彼はチンパンジーをラファイエットに預け、身内のようにかわいがり、彼らにとって、チンパンジーはかけがえのないものになってゆく。ルイジはチンパンジーをコーネリアスと名づけてラファイエットに出生届を出させると、自殺した。数日後、ラファイエットはアンジェリカから妊娠を告げられ、彼の無責任さを非難される。そしてアパートに戻ると、コーネリアスがネズミに食べられていた。うちひしがれたラファイエットに対し、フラックスマンは、チンパンジーとしかコミュニケーションをとれない彼を罵るが、ラファイエツトに殴られ、倒れてはずみで遊戯装置がショートし、2人は炎に包まれる……。数年後、アンジェリカとその子供が浜辺で遊んでいる姿があるのだった。
スタッフ
監督、脚本、原案
マルコ・フェレーリ
脚本
ジェラール・ブラッシュ
脚本
ラファエル・アズコーナ
製作
イヴ・ガセール
製作
ジョルジョ・ノチェッラ
製作
モーリス・ベジャール
製作
イヴ・ペイロ
製作総指揮
ジャクリーヌ・フェレーリ
撮影
ルチアーノ・トヴォリ
音楽
フィリップ・サルド
字幕
関美冬
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ニュース
作品データ
- 原題
- Cia Maschio Reve De Singe
- 製作年
- 1977年
- 製作国
- イタリア フランス
- 配給
- アップリンク
- 初公開日
- 1989年8月19日
- 製作会社
- 18ディセンブル=プロスペクタクル=アクシオン・フィルム
[c]キネマ旬報社