イザベル・パスコ
Roselyne
猛獣使いの美少女に恋した若者が彼女と共に青春を賭けてサーカスの大舞台に挑むまでを、実在の調教師ティエリー・ル・ポルティエとその妻ロザリンの伝記を基に描く。製作はカトリーヌ・マズィェール、監督・脚本は「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」のジャン・ジャック・ベネックス、撮影はジャン・フランソワ・ロバン、音楽はラインハルト・ワグナーが担当。出演はイザベル・パスコ、ジェラール・サンドスほか。
マルセイユのリセに通う17歳のティエリー(ジェラール・サンドス)は動物園の檻の中でライオンに鞭を振う美少女、ロザリン(イザベル・パスコ)の姿を目にしたその日から、何とかして自分も猛獣使いになりたいと夢見るようになる。念願かなってロザリンの師匠、フラジエに弟子入りしたティエリーはすぐにロザリンと恋に落ちるが、若い二人は昔気質のフラジエと衝突、動物園を追い出され、バイクで放狼の旅に出る。調教師の職も見つからず、途方に暮れる二人に救いの手を差しのべたのはティエリーの英語の先生ブラカール(フィリップ・クレヴノ)だった。夢のままに生きる二人の姿に感動した彼は、二人をモデルとした小説を書こうとする。やっとのことでもぐり込んだオンボロ・サーカスでも下働きをやらされ、うんざりしていたある日、二人の前にドイツ最大のケニヒ・サーカス団から誘いがかかる。夢見るような気持でオーディションを受け、見事合格した二人はミュンヘンに向かう。初めて見る大舞台はしかし試練を伴うものだった。発情期のライオンをうまく扱えずティエリーはスランプに陥る反面、ロザリンは猛獣使いの美女としてマスコミのスターになり、二人の間に亀裂が入った隙の練習中の事故でティエリーは入院してしまう。代わりにライオンの調教をまかされたベテランの虎使いのクリントは自信を失って自殺してしまう。その死をきっかけにティエリーとロザリンは自分を取り戻し、再び力を合わせて満員の観衆の前で素晴らしいショーを披露、喝采の渦が二人を包む。
Roselyne
Thierry
Bracquard
Klint
Frazier
Koenig
Markovitch