ナムスラィン・ソブド
Manduhai
15世紀、モンゴル統一に力を尽くした伝説の賢姫マンドハイの生涯を描いた日本初公開のモンゴル製歴史劇。第1部『蒼き狼の群れ』、第2部『大草原の覇者』。監督・脚本はB・バルジンニャム、原作はSh・ナツァグドルジ、撮影はL・シャラブドルジ、音楽はN・ジャンツァンノロブが担当。出演はナムスラィン・ソブド、B・ダムチャーほか。
明により元が滅ぼされて以来統一を失ない、東のモンゴルと西のオイラートに分かれて内戦を繰り返していた15世紀後半のモンゴル。マンドール・ハーンが謎の死をとげた後、残された若き王妃マンドハイ(ナムスラィン・ソブド)はハーン位を狙うかつての恋人のウヌボルトの結婚の申し出を断わり、マンドール・ハーンの甥の子であるバトムンフをハーンに戴いてその后となり、自ら鎧をまとって国を守るため戦う。やがて成長したダヤン・ハーン(J・スフホヤグ)とマンドハイの間に子供が産まれるが、年の離れたマンドハイにハーンは飽き、若い妃、アルトジンのもとに走ってしまう。そして西国で反乱が起き息子が殺され、ダヤン・ハーンは自ら征討に赴くが、実はそれは大臣のイスメル(B・ダムチャー)とユンゲン妃の仕組んだ罠だった。反乱軍と明軍に挟み撃ちにされハーンは苦境に陥るが、マンドハイが秘かに育てていた砲撃隊の活躍で大勝利を収める。一方ハーンが死んだと思い込んだイスメルは王位を奪おうとするが、それを見た瞬間全てを悟ったマンドハイは剣を抜いてイスメルに打ちかかる。しかし、反対にマンドハイは殺されてしまう。その後、死んだと思われたハーンとその軍勢は帰国し、イスメルたちの陰謀を暴き、全員がマンドハイの遺体の下に生埋めにされるのだった。