アンニャ・フランケ
Julia
一組の恋人たちがベルリンの街を舞台に、奇妙な登場人物たちとすれ違いながら繰り広げる冒険物語を奔放なタッチで描く。現実にも恋人同士であったダニ・レヴィとアンニャ・フランケが主演・脚本・監督し、ヘルムート・バーガーが共同監督、撮影はカール・フリードリヒ・コシュニック、音楽をニッキー・ライザーが担当。
アナーキーな若者たちの解放区、クロイツベルク地区。そこに棲むロメオ(ダニ・レヴィ)とユリア(アンニャ・フランケ)は最近うまくいっていない。そんなある日、いつものようにロメオがギター、ユリアがサックスを担当してのパーティーでの演奏の最中殺人が起こり、仰天して外に飛び出た二人は謎のギャングの男に追われて夜の街を駆けずり廻る羽目に。が、その逃避行の中で二人の気持ちは再び一つになり、一緒にイタリアに行く計画を夢想する。そこへまたしてもギャングの男が現れる。事件の時、ユリアのサックスの中に政治家のスキャンダルが映ったフィルムがまぎれ込んでいたのだ。何とか男をまいてアパートに逃げ戻った二人だったが、朝になるとギャングの一味が押し入ってきてユリアを連れ去ってしまった。かろうじて脱出したロメオはピストルを持ってさっそうと、ギャングのアジトである娼館に乗り込み、ユリアを救い出す……はずだったが逆に撃たれてしまう。最後の瞬間、ロメオの脳裏をよぎったのは、翼をつけ、ユリアの手をとってベルリンの上空を舞う自らの姿だった。
監督、脚本
監督、脚本
監督
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
字幕
[c]キネマ旬報社