ヴォイチェフ・クラタ
Grzes
ポーランドからデンマークへと亡命を企てる幼い兄弟の旅を描いたドラマ。製作はイヴォナ・シュウコフスカ、リーゼ・レンゼー・ミューラー、ディディエ・ブルナーの共同、監督はこれがデビューのマチェイ・デイチェル、脚本はツェザリ・ハラシモヴィッチとデイチェル、撮影はクシシュトフ・プタク、音楽をミハウ・ロレンツが担当。出演はヴォイチェフ・クラタ、ラファウ・ジモフスキほか。
1985年。ポーランドの田舎町に住む14才のイェンドレク(ラファウ・ジモフスキ)と11才のグジェゴシュ(ヴォイチェフ・クラタ)の一家の暮らしは、思想的な理由で学校を追われた父を抱え、非常に苦しかった。西側で働いて仕送りしようと考えた兄弟は密かに国外脱出を計画する。イェンドレクの友だちの少女、エルカ(カマ・コヴァレスカ)も加えての決行の日。しかしトラックにはグジェゴシュしか乗れず、オートバイを盗んで後を追った二人は事故を起こして病院に運ばれる。重傷のエルカを残して抜け出したイェンドレクは警官の目を盗んでグジェゴシュと合流、トレーラーの荷台の下に隠れて、ついにデンマークに辿り着く。難民施設に収容された二人を自らも亡命者である女性カメラマンが取材し、二人のことが話題になるが、逆にそれで母国の両親の立場は悪くなる。しかし彼らは兄弟の帰国を望まないなら親権を剥奪するという政府の脅しにも屈せず、クリスマス・イブの夜、電話に出た兄弟に父は「決して戻るんじゃない」と告げる。兄弟はここで自分たちだけで生きてゆくことを決意するのだった。
Grzes
Jedrek
Elka
Mother
Father
Journalist
監督、脚本
脚本
製作
製作
製作
撮影
音楽
字幕
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