それぞれ傷をもつ3人が互いにいたわりながら旅を続ける姿を描くロードムービー。製作は李千錫、監督は「鯨とり2」のベ・チャンホ、脚本は崔仁浩、撮影は劉永吉、音楽を鄭誠朝が担当。出演は安聖基、金甫娟ほか。
ストーリー
小学校の時以来、体の自由がきかず、外に出られなくなったピョンテ(アン・ソンギ)の夢は、修学旅行に行くはずだった慶州のせん星台(チョムソンデ)に登って、夜空の下、星を描くことだった。ある日ついに家を出て、慶州へ向かったピョンテは放浪の詩人ミンウ(チョン・ムソン)と道づれになる。2人は、向かいの席の大きなお腹を抱えた若い女性チュンジャ(キム・ボヨン)に心を奪われるが、無賃乗車のため、3人とも列車から降ろされてしまった。眠る場所を探してもぐりこんだ小学校で、ミンウはかつて教師だったが、事故で教え子を死なせて、今は世捨て人の生活を送っているという過去を語る。そしてチュンジャもまた、お腹の子の父と別れ、つらい日々をおくっていたのだった。互いの傷を知り、心を通わせ合った3人だったが、お金が無くては旅は続けられず、自らに幻滅したミンウは一人去ってしまう。ピョンテとチュンジャは今度はバスで慶州に向かうが、その途中チュンジャが陣痛を起こし、やっと辿り着いた民家でピョンテは子供たちと協力して、お産を手伝う。朝の光と共に赤ん坊が生まれた。そして慶州に辿り着いたピョンテとチュンジャの前には、再び生きる力を取り戻したミンウが立っていた。
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