ミハイル・ドチョロマンスキー
ニック・カーター
プラハの街を舞台に、迷探偵ニック・カーターと、人食い植物アデラを操る犯罪王クラッツマール男爵とが繰り広げる騒動を描く空想科学コメディ。監督はオルドジヒ・リプスキー、脚本・原作はアニメーション作家としても有名なイルジー・ブルデチカ(82年没)。撮影は映画監督ヴェラ・ヒチロヴァの夫でもあるヤロスラフ・クチェラ。トリック・アニメの特殊撮影をヤン・シュワンクマイエルが担当。
今世紀のはじめ、アメリカのパルプ・マガジンの迷探偵ニック・カーター(ミハイル・ドチョロマンスキー)が、伯爵夫人(クヴェタ・フィアロヴァ)の依頼により愛犬失踪事件の捜査のため、チェコスロヴァキアの首都プラハへやって来た。犯人のクラッツマール男爵(ミロシュ・コペツキー)は、植物を操っては悪事を働くことから植木屋と呼ばれる犯罪王であり、かつてカーターと戦って沼へ沈められたが、パイプで空気を吸って生きのびていたのだ。伯爵夫人の愛犬は男爵が育てている食肉植物アデラの犠牲となっていた。さらに男爵は、高校生当時に彼を落第させたボーチェク教授(ラディスラフ・ペセーク)と孫娘のクヴェトシェ(ナーダ・コンヴァリンコーヴァ)に復讐しようと二人を招待するが、そこで教授に変装していたカーターが正体を現す。ドタバタ大追跡のあげく気球で逃げた男爵は、レドヴィーナ警部(ルドルフ・フルシンスキー)が飛ばしたナイフによって気球が破かれ、刑務所の中庭へ真っ逆さまに落ちた。一件落着したカーターのもとへ、ピラミッド行方不明事件のウナ電が舞い込む。カーターはオリエント急行でエジプトに向かうが、その機関車の石炭の山の中には捕らえられたはずの男爵が顔を出していた。
ニック・カーター
ヨゼフ・レドヴイーナ
クラッツマール男爵
ボーチェク教授
クヴェトシェ
カウニイツ署長
執事
イルマ
トフノヴァ伯爵夫人
監督
脚本、原作
撮影
音楽
美術
美術
特殊効果