グラディス・ウォルトン
Christine_Trevor
ルイズ・クランシーの原作をウォーレス・クリフトンが脚色し、リー・コールマーが監督した人情劇で、主役は「灯台は燦めく」などが近頃紹介されたグレイディス・ウォルトンである。
クリスティーン・トレヴォアーは華やかに気侭に甘やかされて育った。あまりに可愛がり過ぎたと父が気がついた時はすでに遅かった。あまり我侭いっぱいなので小さな双子の弟妹も姉を好まない。クリスティーンはコートランドという金満家の息子と婚約を結び、人生は意のままの感があった。しかし暗礁は彼の前途に横わっていて、彼女の父の昔の恋敵ジョシュア・バートンのため父は破産して驚きのため死んでしまう。この境遇の激変は彼女にさまざまの教訓を与えた。そして我侭な彼女は本当に女らしい女となり、ポールという恋人を得ることができた。
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