マイケル・ウォン
Lucky
明日を夢見た親友三人が、犯罪、そして裏切りによって互いに反目しあい、友情が崩れていくさまを描いたハード・アクション。男と男の強い絆だけでなく、愛や裏切りによって怒りに燃える男の姿をストレートに描いている。主演の三人を演じるのは、「ファイアー・ドラゴン」「皇家戦士」のマイケル・ウォン、「男たちの挽歌」「大丈夫日記」など一連のツイ・ハーク作品で活躍するレイ・チーホン、そして元刑事で、俳優業のみでなく監督・脚本もこなすフィリップ・チャンの三人。共演は、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のブルース・マン、香港美女ベネッサ・エレン・チャン、キャリー・ンなど。監督はアクション指導監督を経験したのちに監督となった俊英のシルヴェスター・ウォン。
ラッキー(マイケル・ウォン)、チートー(レイ・チーホン)、そしてチック(フィリップ・チャン)の三人は、子供の頃から兄弟のように強い絆で結ばれていた。三人は、チートーの従兄弟のチャン(チャン・スー・クウェン)の斡旋で台湾シンジケートと偽札の取り引きをしようとしていた。しかし、チャンは彼らを裏切り、警察へ密告した。取り引きの夜、三人とチャンは、ワゴン車にラッキーの妻・ヨーモイを残し、現場へ向かうが、そこを警察に踏み込まれ、激しい銃撃戦の末、ヨーモイに助けられどうにか脱出する。しかし、逃走の途中で怪我をしたラッキーが警察に捕らえられてしまう。逃走用の船に乗ったチートー、チック、チャン、ヨーモイの4人だったが、かつてヨーモイの恋人であったチートーは、彼女への想いから復縁を迫った。それに怒ったチックは、チートーに銃を向けるが、逆にチャンに撃たれ、暗闇の海に消えていった。半狂乱のヨーモイもチャンに打ち殺されてしまう。数年後、刑を終えて刑務所から出てきたラッキーをチートーが迎えた。彼はラッキーに、チックは逃走中に死に、ヨーモイは行方不明になったと伝える。一方、チャンに撃たれながらも九死に一生を得たチックは、息子のウェン(ブルース・マン)を従えて、自分を殺そうとしたチャンとチートーに復讐するために香港に戻ってきた。その夜、レストランでチートーがウェンに狙撃され、ラッキーはチートーが撃たれたことで、彼の態度に疑問を持ちはじめる。さらに、チックが香港に戻ってきたことに気付いたチャンは、チック親子を殺すべく刺客を送るのだった。ラッキー、チートー、チックの三人の思惑はさまざまに絡み合い、さらにラッキーまでも殺そうと企むチャンの存在もあって、彼らの運命は次第に狂っていく。
Lucky
Chi-to
Chick
Wen
Elsa
Nago
Cheuk
Chan
監督
脚本
製作
製作総指揮
撮影
撮影
音楽
音楽
[c]キネマ旬報社