西城秀樹
Saijo
西城秀樹、大島由佳利のふたりの日本人が客演した香港の痛快バイオレンス・アクション。血に飢えた女ボスに率いられた国際犯罪シンジケートと、超法規活動でいかなる事件も解決する秘密諜報部隊“エンジェルス”の対決を描く。日本のみならず中国などのアジア全土で人気を誇る西城秀樹が海外映画初出演するほか、「蜀山 天空の剣」「霊幻道士」などの清純派ムーン・リー、「ドラゴンVS.7人の吸血鬼」「ソウル」などのベテラン、デイヴィッド・チャン、「ドランクモンキー 酔拳」「レイジング・サンダー」などの敵役のカンフー・スター、ウォン・チェン・リーなどが出演。さらに「上海エクスプレス」「妖魔伝」など、香港・台湾でアクション女優として活躍中の大島由佳利が、犯罪組織の冷酷な女ボスを演じている。監督は香港の女流監督として知られるテレサ・ウー。本作では女性とは思えない迫力の演出で見るものを圧倒する。西城を除く同じキャスト、スタッフで続編「天使行動2」と、第3作「天使行動3」も製作されている。
インターポールは、タイとカンボジアの国境地域“黄金の三角地帯”にある麻薬栽培地を壊滅することに成功した。大打撃を被った麻薬組織は報復活動を開始し、捜査員を次々と殺害していく。インターポールはフォン警部補(アレックス・フォン)を香港に派遣し、彼はプロの秘密諜報部隊エンジェルスに解決を依頼する。ボスのジョン(デイヴィッド・チャン)は凄腕の三人、西城(西城秀樹)、エレイン(エレイン・ルイ)、ムーン(ムーン・リー)を集め、商社の大日企業が背後にいることをつきとめる。組織は金塊を強奪し、それをオモチヤの兎に鋳直して大日企業から日本に輸出しようとしていたのだ。早速ムーンとエレインが鋳物工場へと乗り込む。一方、西城は組織の大幹部チャン(ウォン・チェン・リー)を逮捕したのち、ジョンとともに応援に向かった。鋳物工場では、組織の女ボスのヤン(大島由佳利)とエレイン、ムーンの死闘が繰り広げられていた。エレインはヤンの攻撃に倒れ、ムーンも重傷を負ったが、それでもついにヤンを倒し、悪のシンジケートは壊滅したのだった。
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