リュウ・シャオニン
リァン・チョウン
「紅いコーリャン」「菊豆」などで、世界中の注目を集める中国を代表する監督、チャン・イーモウの珍しいアクション映画。北京と台北という政治的に微妙な関係にある両者が手を結ぶという筋書きをアクション仕立てで見せる点が興味深い。チャン・イーモウ映画には欠かせないヒロイン、コン・リーはハイジャック機に乗り合わせた看護婦役で出演している。
88年9月、台湾政財界の大立者、屈孝真を乗せた台北発の専用機がハイジャックされ、中国大陸に不時着した。犯人は台湾の刑務所に投獄されている仲間の釈放を要求する。北京と台北は共同で人質救出に当たることになった。リァン・チョウン(リュウ・シャオニン)が指揮する北京部隊とオワン・ジンルウ(ワン・シュエチー)が指揮する台北部隊は、さまざまな試みを行うが失敗する。犯人が逃亡用ヘリに乗り移る瞬間に銃口が火を吹いた。
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