チュウ・シュイ
シーマー
棧橋の『文君街伝奇』の映画化で、四川の田舎町で展開される悲喜劇。
胡同に住むシーマー(チュウ・シュイ)は、昔のことを回想していた。文革中の70年、シーマーと犬殺しのニュウサン(コー・チェンチュン)、寡婦のチュオ・チュンワン(スン・ツァイホア)の三人は学習班に入れられて連日、学習させられていた。学習班を出られても、チュンワンに町の権力者やならず者がつきまとう。彼女の娘、丁香(チャン・シュンメイ)が地区主任の目にとまり、劇の主役の話がくるが、丁香が主任の息子の嫁となるのが条件だった。シーマーはニュウサンと丁香が夫婦の契りを結び、舞台が終わったら好評すればよいというが、ニュウサンは身を引いてしまう。回想を終え、シーマーは文革が人々に残した傷痕を訴えながら、自作の小説の改稿に悩むのだった。
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