リウ・シャオチン
西太后
中国・北京の大宮殿・故宮にロケしての宮廷絵巻風史劇で、監督及び主要キャストは前作「西太后」と同じ、内容的にも前作とかなり重複するが、今回は西太后の性生活などもわずかではあるが描いている。
清朝第十代皇帝・同治帝(陳道明)の実母として権力をふるう西太后(劉暁慶)は、帝が愛した桂蓮(鞏俐)を遊女へと追いやるが、帝は桂蓮に会いに行き悪病に冒されて死ぬ。西太后が帝の身重の妻・毅皇后の腹を足蹴にして流産させようとしたのを激怒した先帝の正室・東太后(チェン・イエ)は、先帝からの勅命を下そうとするが、西太后は空涙で東太后を丸め込み勅命を燃やさせてしまう。もはや怖いものなしの西太后は東太后を毒殺、自分の妹の子供を第十一代皇帝に祭り上げ、再び清朝の実質的権力を獲得、身重の毅皇后を大戯台に海老吊りにして地面に叩きつけ、子供ごと惨殺するのであった。
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