ヴァレリー・ボッシュ
ヴァレリー
1981年にパリで起きた人肉嗜食事件(日本人留学生がオランダ人女子学生を殺し、その肉を食べたという事件)をモデルに、至高の愛と究極のエクスタシーの融合を描いたラブ・サスペンス。
舞台はパリ。ミュージカル・スターを目指してレッスンに励むかたわら美術学校でモデルをしているヴァレリー(ヴァレリー・ボッシュ)は、ある日豪邸で優雅に暮らす神秘的な日本人留学生の優朗(ラリー・ハックマン)と知り合う。彼と関係を持ったヴァレリーは、やがて優朗の提唱するところの、不変にして新しい結びつきを目指す“融合の極限”に自らをゆだねるようになり、「私を食べて、あなたの一部になりたいの」と懇願するに至った。優朗は彼女の脇の肉一片を網で焼いて食べるが、そのあとの彼の一言「これで僕たちは融合した」に触発されてか、ヴァレリーはさらにエスカレートしていく。ヴァレリーは性交の最中に、彼の日本刀で一突きされることを望み、彼と完全に一体化した喜びを味わいながら息絶えるのだった。
監督、脚本
脚本
製作
撮影
音楽
音楽
美術
編集
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