ブノワ・レジャン
Gerard
愛とは、芸術とは、家族とは何であるかを問いながら数人の男女の生き様を描くドラマ。監督は60年から70年代を通じて数々の前衛的な作品を発表し、その後は自伝的な色の濃い作品『秘密の子ども』『救助の接吻』そして「自由、夜」などを発表している。また自ら脚本も手がけ、『救助の接吻』からは作家・詩人のマルク・ショロデンコと共同執筆を始めている。撮影は、「右側に気をつけろ」「ゴダールのリア王」「ゴダールの決別」「彼女たちの舞台」など現在フランスを代表する数多くの映画監督と共に仕事を手がけている女性撮影監督のカロリーヌ・シャンペティエ。音楽は、『秘密の子ども』「自由、夜」でも担当しているキーボード奏者であるファトン・カーンがヴァイオリニストのディディエ・ロックウッドとイギリスのジャズ・シーンを代表するサックス奏者のエルトン・ディーンとともに手がけている。主演は、パトリス・シェロー演出の『ペール・ギュント』で華々しい舞台デビューを飾り、その後「彼女たちの舞台」や「トリコロール 青の愛」など映画でも活躍をしながら94年、惜しくもこの世を去ったブノワ・レジャン。その他、オランダの女優で本作と引き続きガレルの『愛の誕生』に出演し、またロバート・アルトマンの「ゴッホ」などにも主演しているヨハンナ・テア・シュテーゲ、現代フランス演劇界を代表する演出家の舞台で活躍し、アンジェイ・ズラウスキーの「狂気の愛」やジャック・リヴェトの「ジャンヌ」に主演しているヤン・コレット、「汚れた血」「愛さずにいられない」のミレーユ・ペリエなど。2019年4月27日より再上映(配給:コピアポア・フィルム)。
ポジターノの海辺で一時の共同生活を送る2組のカップル、ジェラール(ブノワ・レジャン)とマリアンヌ(ヨハンナ・テア・シュテーゲ)、マルタン(ヤン・コレット)とロラ(ミレーユ・ペリエ)、彼らはしばしば困難な瞬間を迎えながらも至福な時を過ごしていた。4人はパリに戻り、現実の生活を再び始める。マリアンヌは前の恋人との間に生まれた息子を様々な理由で引き取れずにいた。ある日、彼女は別の恋人ができたと言って去り、またローラもマルタンのもとを去ってしまい、二人の男は愛について語り合う。ジェラールは人妻と情事を重ねるようになるがそんなとき、突然マリアンヌが戻ってくる。二人は再び愛を確かめ合うが、マリアンヌが始めた麻薬にジェラールも手を付け始めてしまい、二人の生活は困窮を極め、禁断症状の苦痛が絶えず襲いかかるようになる。ジェラールはマリアンヌに別れを切り出し、彼女は再び彼のもとを去る。ジェラールはアリーヌ(ブリジット・シイ)という女性に出会い普通の生活を取り戻し、彼女との間に子どもを授かり家庭を持つようになる。新しい生活の中で過去を忘れ始めた頃、マリアンヌが現われる。ジェラールは彼女と、そして過去との決別を決心し、マリアンヌもジェラールが変わったことを確認し去っていく。しかしジェラールはその後アドリエンヌ(アヌーク・グランベール)という若い娘と情事を重ねるようになり、そんなある日、マリアンヌの死を知らされる。ジェラールは、彼女が眠っているベルリンに一人で訪れる。それからジェラールは前よりも家を空けることが多くなり、アリーヌとの関係にも冷たい風が吹くようになってしまう。
Gerard
Marianne
Martin
Lora
Aline
Adrienne
監督、脚本
撮影
音楽
編集
編集
台詞
字幕
翻訳
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