泉じゅん
遊
横浜の港を舞台に、刑事に裏切られ殺された母の復讐に向う女の姿を描く。脚本は高橋芳朗と「ズームイン 暴行団地」の黒沢直輔の共同執筆、監督も同作の黒沢直輔、撮影は「もっと激しくもっとつよく」の森勝がそれぞれ担当。
横浜の裏町に「ポールスター」と「スターダスト」という小さなバーがある。「ポールスター」は二人の娘をかかえた浮子、「スターダスト」はマキという年増のマダムがやっている。浮子はヤクザを取締る刑事、河村の愛人で、二人は姉妹の前でもおかまいなしに関係した。そんな生活に嫌気がした姉の遊は家を飛び出した。そして五年後。二十二歳になった遊が横浜に戻ってきた。母の浮子はチンピラと心中、妹のルイも行方知れずだ。なんとか妹を探すが、彼女は仲間の少年に姉を強姦させるほどすさんでいた。遊はマキに母のことを訊いた。そして、母の心中以来、河村はヤクザ組織松崎組の大幹部になっていることを知る。遊は母の死に不審を抱き調べ始めた。そのとき、マキの店に松崎組のドスケンが現れ、組の不平を話しだした。遊は体でドスケンに接近する。河村は母を使って麻薬ルートを調べ、警察に知らせないで組に持っていき、口塞ぎに母を心中と見せかけて殺し、自分は大幹部に座ったことを聞きだした。追いつめられた河村は、毎月生活費を送るルイに会った。本当の父親かと迫るルイに、河村は思わず体を重ね、横浜を出ることを告げる。そこへ遊が現れ河村と対峙する。横浜を出るという河村の胸に遊の挙銃が火を噴いた。岸壁にフッ飛び、息づかいの荒い河村の一物をつかむとエレクトさせ、遊はそこに腰を沈めた。腰を激しくグラインドする遊は、やがて雄叫びに似た声をあげながら愛獣と化していく。
監督、脚本
脚本
撮影
音楽
美術
照明
録音
助監督
製作担当
企画
プロデューサー
挿入歌
スチール
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