斎藤淳之介
ツギ
横浜を舞台に、ふとしたことで出会った青年と女子大生の一日の出来事を描く。脚本は「ホワイトラブ」の小林竜雄、監督は初めて映画に取り組む渡辺正憲、撮影は田中正博がそれぞれ担当。
四月のある日、ツギは前から欲しかった中古のアメ車ダッジをついに手に入れた。ツギは草壁の経営するバー「スターダスト」でバイトをしており、草壁の愛人、栞にゾッコンだった。草壁は裏では偽ブランド商品の販売をしている。その日、ツギは、草壁に命じられ、音楽プロデューサー一条から金を預かって、成田の税関に口止め料を払いに向うことになった。ツギは意気揚々とダッジで一条のいるスタジオに向い、そこで、自作の歌を唄うミオに会った。ミオの曲は音楽祭の予選を一位で通過したが、歌をカセットに録音すると、音楽祭出場を辞退した。ミオは妻子と別れて来日するアメリカ人の恋人にテープをプレゼントすると言う。そしてこれから成田に恋人を迎えに行くというので、ツギは愛車にミオを同乗させた。通関を済ませたミオの恋人は妻子同伴、前に進み出た彼女を避けるように去っていく。ツギはミオを慰めようと「スターダスト」に誘った。その頃、草壁と栞は友人の九鬼とその恋人、霧子と食事をしていた。前に坐る二人ほど自分たちの関係がうまくいっていないことを草壁は痛感する。その夜、ツギは憧れの栞を乗せて、桟橋を突走った。どこからともなく現れた車と競走する。コーナーを切りそこなったツギの車は横転、ベコベコとなったボディからツギと栞が這い出てきた。集まって来る仲間たち。最後に残ったミオをボロボロの車に乗せてツギはホテルに入った。翌朝、ツギはミオを、彼女の通う短大の校門前まで、その車で送った。
監督
脚本
製作
撮影
音楽
音楽監督、企画
美術
照明
監督補
プロデューサー
製作プロデューサー
製作プロデューサー
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