利重剛
小此木次郎
非行中年グループと非行少年の奇妙な交流を描く。脚本は「英霊たちの応援歌 最後の早慶戦」の岡本喜八と利重剛の共同執筆、監督も岡本喜八、撮影は「関白宣言」の加藤雄大がそれぞれ担当。
一九八一年、八月五日。非行少年小此木次郎は行きずりの少女を追いかけ、婦女暴行未遂でブタ箱に入れられた。次郎はそこで、無銭飲食の中高年たちに出会う。彼らは自分たちを独立国〈ヤマタイ国〉の国民と称している。翌朝、それぞれに釈放されるが、次郎は彼らのことが気になり、お手伝いのタミ子とヤマタイ国を探した。何とそこは、蒸発中の次郎の父が彼らに無償で提供していた家作で、母が立ち退きを迫っていた。そこへ乗りこんだ次郎は、敵の身内であることがバレて、スパイは死刑と宣告されるが、帰化を条件に許される。かくして、おかしな共同生活が始まるが、老人たちに、十八歳の少年は宇宙人のように見える。やがてヤマタイ国は次郎の母、小此木家に宣戦布告する。その頃、ヤマタイ国の家の下に不発爆弾が見つかった。そこへ、保険金殺人事件を追う老刑事と若い刑事、関西から来た殺し屋が絡み、少年と彼らが出会った十日目の八月十五日、不発弾が爆発、ヤマタイ国はフッ飛んでしまった。そして、領土を捨てたヤマタイ国の国民は、流浪の旅に出発した。
小此木次郎
小此木宗親
小此木一郎
小此木政子
タミ子
大作刑事
中町刑事
総理大臣
陸軍大臣
外務大臣
文部大臣
大蔵大臣
逓信大臣
内閣書記官長
寺尾市会議員
警察署長
殺し屋飯室
襲われる男女
襲われる男女
婦人警官
監督、脚本、製作
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
製作担当
企画
スチール
[c]キネマ旬報社