![渡辺裕之](/img/common/temporaryImage.png)
渡辺裕之
富島哲郎
白バイの青年警官と、過って彼に怪我を負わされた女との憎しみから愛に変る関係を描く。脚本は「女教師のめざめ」の那須真知子、ピンク映画の監督として80本以上の作品を手がけ、これで一般映画の監督としてもデビューする和泉聖治、藤中秀紀の共同執筆、撮影は「限りなく透明に近いブルー」の赤川修也がそれぞれ担当。
東代々木署の交通係、24歳の富島哲郎は、違反車を白バイで追跡中に、50ccのバイクに乗る娘に過って怪我を負わせてしまった。違反車を検挙して署に戻った哲郎に、上司の高森は、娘の怪我はたいしたことないから見舞う必要はないと話した。三ヵ月後、哲郎はファッションショーの会場から、ひどく足を引ずって出てくるあの娘と出会った。彼女のあとをつけ、アパートを訪ねて謝まる哲郎を、娘はとりあわない。事件がマスコミに知られないように、高森が哲郎に彼女の重傷を伝えなかったのだ。哲郎は高森に噛みついた。翌日、哲郎が娘のアパートを訪ねると、姉と一緒に赤いスポーツカーで故郷の沖縄に、たった今、向った後だった。娘は比嘉礼子という名で、ファッションモデルだったが、怪我がもとで仕事を辞めなければならなかった。哲郎は首都高速、東名へと赤いスポーツカーを追った。そして、礼子の車を捉えるが、彼女は相変らず冷たい。事情を知らぬ姉のさち子は何だか訳が分からない。東名を西に走るスポーツカーとピッタリ追う白バイの奇妙なツアーが始まった。署では、3時間も連絡のない哲郎に、上司たちが騒ぎ始める。愛知、豊中インターから署に連絡が入り困惑する高森。岡山県警のパトカーを振り切った哲郎は、大がかりな検問が敷かれる関門橋に向った。その時、一台のマシーンが検問に突込んでいった。警察無線を傍受して哲郎のファンになったバイク狂の江上だ。パトカー、白バイが江上にかく乱されているドサクサに、哲郎は関門橋を渡った。礼子は次第に哲郎に惹かれていくようになった。そして、哲郎が途中で拾った犬を、礼子が預かった。大分で、哲郎はヘリコプターに追われるが、深い森に入って、追跡をまいた。生きる自信を取り戻し始めた礼子は、鹿児島で哲郎を待とうと決意する。鹿児島フェリー埠頭では、大がかりな検問、報道陣、ヤジ馬でごった返していた。突込んで来る哲郎に、待っていた高森が前に進み出た。礼子が「哲郎!」と叫ぶ。殺倒する白バイをよけた哲郎は岸壁を飛んだ。そして、哲郎とバイクは虹のかかる海に沈んでいった。
富島哲郎
比嘉礼子
比嘉さち子
高森
戸村
江上
江上の母親
愛子
エミ
竹成
水島
村井
提
南
皆川
刑事
仁科部長
山田課長
ベンツの中年男
アパートの管理人
雑貨屋の老母
喫茶店の女
喫茶店の男
ウェイター
岡山県警A
岡山県警B
交通課A
交通課B
婦人警官A
婦人警官B
ベンツの若い女
ファッソョンモデル
ファッソョンモデル
白人の客
監督、脚本
脚本
脚本
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
企画
企画
プロデューサー
スチール
制作補
[c]キネマ旬報社