五月みどり
宮本めぐみ
ロサンゼルスで事業を営む中年女性の華麗なセックス遍歴を描く、70周年記念映画。脚本は「レイプウーマン 淫らな日曜日」の佐治乾、監督は「情婦はセーラー服」の西村昭五郎、撮影も同作の山崎善弘がそれぞれ担当。
ロスで「メグ」というレストランを経営している宮本めぐみの頭痛の種は、夫・ケンの放蕩だった。その上、ロス郊外で手広く農場を営む義父の宮本がそれとなく迫ってくるのも困りものだ。ある日、ケンが雪山で遭難したというニュースで動揺するめぐみは、駆けつけた宮本にいたわられつつ、体を許してしまう。ケンは無事、救出されめぐみはホッとしたが、宮本は憮然とした表情さえうかべた。数日後、宮本は農園のオレンジが順調なので、めぐみにロスの高級店を買い与えたいといい出した。とまどいながらこれを受けるめぐみ。宮本はケンに用事をいいつけて二人だけになった数分間、拒むめぐみを押し倒して激しく求めた。その後、新しい店も軌道に乗り始めた頃めぐみは昔の婚約者・春川に会った。春川は詐欺師まがいの男で、行方不明になった彼を捜しにアメリカまで来た結果が今のめぐみなのだ。その春川はめぐみから逃げるように立ち去ってしまう。めぐみの周辺に不幸なアクシデントが相次いだ。宮本の農園はオレンジの暴落で倒産寸前、ケンは車の事故で死んでしまう--。そんなめぐみの生活ぶりを見聞した春川が、昔の関係を利用して金を欺し取ろうとめぐみに近づいてきたのだ。春川の陰謀を分かった上で、めぐみは待ち合せのホテルに出かけた。自分から春川に抱かれ、その日のめぐみは燃えに、燃えた。めぐみは、情事が終わると、泣きそうな顔で金を受けとろうとしない春川に無理矢理金を押しつけ、後もふり返らず、ロスの街に消えていった。
監督
脚本
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
プロデューサー
プロデューサー
スチール
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