西村晃
関口平蔵
巨熊との再会をひたすらに求める老マタギと、チビ犬を見事なマタギ犬に育てあげた孫との交流を描く。脚本は「堕靡泥の星 美少女狩り」の大和屋竺と後藤俊夫の共同執筆。監督は「こむぎいろの天使」の後藤俊夫、撮影は山崎尭也がそれぞれ担当。
関口平蔵は古来からの慣習を守る一徹な老マタギ(熊猟師)だ。彼には頬から顎に、3メートルをこす巨熊と組み打ちになった時の傷痕が刻まれている。人々はそんな化け物がいる訳ないと信じなかったが、平蔵は“あいつは俺が撃つ”と心に固く決めていた。太郎の家ではマタギの稼ぎだけで生活できる時代は終ったとお父うは農外収入を求めて殆ど家を留守にしている。太郎にとって平蔵はお父うそのものであり、ホラ吹き平蔵の噂に心を痛めながらもほこらしく思っていた。愛犬シロが五匹の仔を産んだ。仔犬は牡の持主と山分けされ、太郎は一番チビを貰った。ある日、愛犬シロが死病にとりつかれる。目を痛めており、杖代りの犬がいないと山に行けない平蔵を見て太郎はあせるが、チビが熊皮に牙をむきだすようになった。平蔵の気もちが動き特訓が始まった。その凄絶な訓練に太郎は哭くが、血だらけのチビはよく耐える。再び熊猟の季節が来た。あちこちで熊の被害が出はじめ、ついに娘さんが襲われる。平蔵は闇の奥にアイツの匂を嗅ぎわけ、午前三時、出発した。チビがしきりに後を気にする、太郎がついてきたのだ。「危ないから帰れ」と言う平蔵に、太郎は叱られても叱られてもついていった。霧がまき、吹雪に荒れる日が続く。そして嵐がやみ霧の彼方からアイツはついに姿を現わした。一対一で勝負に出る平蔵、だが、とどめの一発が出ない。チビが猛然と巨熊にむかっていった。鋭い爪がチビを空高くまき上げる。平蔵は駈けよりアイツを仕とめた。アイツは本当に居た。チビを手厚く葬りながら太郎はまぶしく平蔵を見つめるのだった。
関口平蔵
太郎
姉・より子
父・岩吉
村の駐在
吉村角次
鈴木幸吉
五十嵐先生
木田茂治
大会の受付
毛皮屋主人
バス運転手
高橋与八
女獣医
吉村とめ
娘の母親
ひさご女将
営林署員1
審査員
監督、脚本、原作
脚本
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
照明
照明
照明
録音
助監督
プロデューサー
スチール
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