朝吹ケイト
広岡祥子
ナンバーワン・風俗嬢を中心に、風俗街に生きる人々の人間模様を描く。脚本は望月六郎、監督は「下半身症候群」の中村幻児、撮影は志村敏雄がそれぞれ担当。
二十四歳の広岡祥子は商社マンの佐川と情事を繰り返えしているが、実は吉原のソープランドのナンバーワン・風俗嬢だ。看護婦だった祥子は医師との恋に破れ、風俗嬢になったのだ。月十五万でソープランドのボーイ、慈郎とペット契約している祥子は、その日も彼を連れて部屋に帰ると、そこに、夫と喧嘩して娘と一諸に上京してきた妹の順子が待っていた。順子と娘のやりとりが気になる祥子は将来のことを考え、佐川に別れを告げる。その頃、ペットと信じていた慈郎が同僚のモンローとも関係していて、客まで回しており、ナンバーワンの座も奪われてしまう。さらに友だちのブリジッドが殺されてしまい、祥子の気持ちは沈む一方だ。そんな祥子に佐川から会いたいと電話が入り、救われた思いを感じる。佐川は祥子にプロポーズとも思えるプレゼントを贈る。モンローが慈郎の子どもを身ごもり、二人はこの世界から足を洗うという。順子の夫、弘司が上京し、喧嘩のあげく彼は、力づくで順子を犯し、二人はそれとなくよりを戻す。その情事の最中に佐川から電話が入り、順子は姉の勤め先を教えてしまう。そして、ソープランドの個室では、初めて身分を明らかにした祥子に、佐川が向い合っていた。
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