小林稔侍
岡田良介
普段は大人しい人間が幸せになりたいために「バカヤロー!」と叫ぶ4パターンのシチュエイションをオムニバス形式で描く。「バカヤロー!」シリーズの第2弾で、脚本は「悲しい色やねん」の森田芳光が執筆。監督は新人の本田昌広、鈴木元、岩松了、成田裕介、撮影は「ひぃ・ふぅ・みぃ」の栢野直樹と「Aサインデイズ」の浜田毅がそれぞれ2話ずつ担当。主題歌は、RCサクセション(「サン・トワ・マ・ミー」)。
〔「パパの立場もわかれ」〕旅行代理店社員の岡田良介は、お得意様の苦情処理係。日曜日もお詫びに回っている。家に帰れば妻の夏子と娘の亜矢子に「どこへも連れてってくれない」と文句を言われる。ある日、社員特典で南太平洋、ニューカレドニアの切符を3枚予約し、家族旅行の約束をした。二人は大喜びで、良介もホッとしたが、上役から強引にお得意様へ回すよう命令された。夏子と亜矢子は近所の人や友達に言った手前、良介を責めたのだった。そこで良介は“苦労している自分の身にもなれ!”。 〔「こわいお客様がイヤだ」〕梶木丸男は深夜のコンビニエンス・ストアでアルバイトしているが、仕事は暇で相棒の鳥井は座ってマンガを読んでばかり。お客も暴走族風の男やらどこか変な人が多い。ある日可愛い女の子がやって来て、梶木は一目惚れした。しかし、彼女を意識するあまり幻想をみるようになった。万引きをする男、牛乳を飲んじゃう男、ノートに似顔絵を描く女、パンティストッキングをはきかえる女、食いちらかす男、雑誌を立ち読みし切り取る女、犬を連れてきてオシッコさせる女など……。気の弱い梶木はついに“バカヤロー!”と叫んだのだった。 〔「新しさについていけない」〕郊外の建売り住宅に引っ越してきた新婚カップルの秋男とむら子。二人はユーミンのレコードをかけようとしたが針がないので買いに出かけた。しかし、CD時代の電気屋はなかなか針を売ってくれない。音のうるさい旧型の掃除機や洗濯機も買い替えたが、隣の電気に詳しい青年がいろいろ文句をつける。その親戚の電気屋という男も出しゃばり、秋男は“バカヤロー!”と叫んだのだった。 〔「女だけトシとるなんて」〕26歳の理恵は結婚式で、自分より若そうな新婦の表情を感慨深げに見ていた。恋人は煮え切らず、理恵は東京の会社を辞めて故郷へ帰った。しかし、地元の会社は東京帰りを煙たがり、親は見合いを勧める。夫を交通事故で失した友達を見て再就職を決意するが、面接で年齢や結婚のことばかり問題にされ、理恵はついに啖呵を切ったのだった。
岡田良介
岡田夏子
岡田亜矢子
笠松好司
京野美也子
後藤
赤羽
近所の主婦
涼子
旅行代理店の社員
赤羽の奥さん
バニーガール
梶木丸男
桜町弘子
鳥井守
菓山健一
近代化センター男
九重裕一
波丘伸
小林進
松沼杉子
倉田孝子
中山信
村部明彦
間宮恵子
東山みや子
代書修
久木都
堀田義也
女子大生風の万引女
高橋秋男
高橋むら子
寄合保
寄貝やすし
オバさん
松川徹
神田二郎
秋葉原の店員
瀬間理恵
八ッ橋登
瀬間折蔵
瀬間たえ
町倉光子
渋沢房雄
巻上太郎
向山平次
大沼洋二
林田邦保
遠井啓助
佐藤しおり
新郎
新婦
八ッ橋の恋人
光子の子供
監督
監督
監督
監督
脚本、総指揮
製作、企画
撮影
撮影
音楽
美術
美術
美術
編集
照明
照明
録音
助監督
助監督
企画協力
プロデューサー
プロデューサー
音楽プロデューサー
主題歌
スチール
製作協力
[c]キネマ旬報社