ひろみ麻耶
大和田アキ
“赤線”シリーズ三作目。昭和初期の横浜を背景に、男たちの愉しみだけに供せられた“チャブヤ”の女たちの哀歓を描く。脚本は「秘本 乱れ雲」の佐治乾、監督は「赤線最後の日 -昭和33年3月31日-」の白鳥信一、撮影は「ソープランド(秘)昇天」の畠中照夫がそれぞれ担当。
昭和の初め、横浜港の近くにある本牧岬。その一角にあるホテルと称する洋館風の建物が並ぶ特飲街。人呼んで“チャブヤ”という。大和田アキが売られて来たのは「太陽ホテル」で、処女の彼女は七、八回も水揚げ式をやらされた。女たちの面倒をみている洋子は、アキを女アンマの福原とみの家に連れていった。とみに性技を教えてもらい、床上手になったアキは、次第に売れっ子になっていった。とみの使い走り兼SEX相手の太郎は、アキに惹かれ、アキも同じ気持ちでついに二人は関係を持つが、それがとみに知れてしまい、太郎は折檻される。その頃、同僚の君江はもっと金の儲かる満州へ売られていった。不況の荒海の中で二・二六事件が勃発、世情の不安は広がるばかりだった。やがて、本牧の噂を聞いた日本人たちの客の姿も多くなっていたある日、アキは佐久間と武藤の二人の男を相手にしたが、二人のしつこさに怒って、傷害事件を起こしてしまった……。昭和16年。チャブヤは廃止され、アキは敗戦の年の暮に他殺死体となって発見されたが、犯人は判らず仕舞いだった……。
大和田アキ
桐川夕子
井口蘭子
江島照子
佐野君江
福原とみ
洋子
太陽ホテルの女
太陽ホテルの女
太郎
佐野浩
佐久間
武藤
緒方
赤木猪一郎
日本の青年
アキの客
監督
脚本
ナレーション
製作
撮影
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
スチール
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