草刈正雄
梅野正三
草刈正雄・若大将シリーズ第二作目。今回はアイスホッケーのエースとなった若大将の活躍を描く。脚本は「パリの哀愁」の田波靖男、監督は「はつ恋」の小谷承靖、撮影は「陽のあたる坂道(1975)」の上田正治がそれぞれ担当。
若大将こと梅野正三は老舗のとんかつ屋「梅長」の跡取り息子で京南大学アイスホッケー部のエース。そのホッケー部が強化合宿の費用を捻出しようと、ホッケー部主催のフォーク・コンサートを計画した。ところが、当日、出演予定のフォーク歌手が、急病のため来られなくなった、とレコード会社のディレクターの山川たまさが謝りに来た。正三が舞台に出て自作自演の歌を披露したところで後の祭り、会場にいる宿敵・青大将が、この時とばかりに騒ぎ出したので大混乱、合宿費用どころではなくなった。途方に暮れた正三は、恋人の鮎子とデートしてもちっとも楽しくない。そんな時、たまきが正三を訪れて来た。コンサートで偶然聞いた正三の歌をレコード化したい、と申し込んで来たのである。一度は断った正三だが、合宿費用として二百万円の前借りを条件で承諾した。それから間もなく、アイスホッケーのユニフォーム姿の正三のポスターが街角を飾った。合宿は軽井沢で行なわれた。ところが突然、あのポスターがアマチュア規定に触れる可能性があるために、結果がでるまでは謹慎せよ、とホッケー連盟より通達があった。正三はポスターの撤収をたまきに頼み込んだが断わられる。鮎子は、連盟に顔のきく父を待つ青大将に「君が恋人になってくれれば、若大将の処分は取り消してやる」と言葉巧みに持ちかけられ、仕方なく申し出を受け入れた。やりきれなくなった正三は、ひとり北海道へ渡った。やがて、査問委員会は、正三の出場を承認した。正三の妹の志津子の計らいで、たまきがポスターの撤収を約束したからだ。ところが、青大将は、これを自分の手柄だと吹聴し、鮎子にデートを迫った。そこで鮎子は、正三の手紙から彼が札幌にいるのを知っているので、北海道旅行をしたいと青大将に告げた。札幌に着くと鮎子は青大将を放っておいて、スケート場を探し回った。そしてついに正三を見つけた時、彼女に追いついた青大将が襲いかかった。悲鳴をあげる鮎子。その声を聞きつけた正三が青大将を殴りつけ鮎子を助けた。そして、鮎子から試合の出場が可能になった事を聞かされた。試合は今日だ。青大将はせめてもの罪ほろぼしにと消防車を奪い取り、三人はそれに乗って飛行場へかけつけ、試合会場の東京へ一路向かった。
梅野正三
梅野長太郎
梅野志律子
谷村鮎子
井戸山英介(青大将)
佐伯良夫
杉村
はな
千吉
山川たまき
明代
和子
丸山
昌江
光子
大岩
石崎
監督
脚本、製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣裳
照明
録音
合成
助監督
製作担当者
スチル
記録
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