監督、脚本、ナレーション、製作、撮影、編集
久保内孝の第二作目。昭和48年初頭における武蔵工大の学園闘争を撮ったスチール写真(武蔵工大の写真部にいた吉崎隆が撮影)を挿入しながら、昭和50年春の武蔵工大無人の構内風景を撮った記録映画。闘争当時に久保内は、ストライキ実行委員をやっていたが、活動家と一般学生との中間のところにいる学生であった。春休みになって、闘争は尻すぼみ的に消えてなくなってしまい、試験をボイコットした久保内は、一年留年することになる。闘争の記録を映画に撮っておこうと思ったが、カメラが手にはいらなかったので断念。アルバイトをして貯めた金で買った16ミリのカメラを使って久保内が撮影を開始したのは、彼が武蔵工大を卒業した直後であった。なお、闘争が終わってからの久保内は、原宿学校に夜通って映画の勉強をし、闘争を指導した学生の処分に反対する裁判闘争、公害反対運動にかかわっていた。(16ミリ)
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。