松田優作
溝口勝利
暴力教師と言われながらも澱んだ既成社会に挑戦する新進教師と非行少年たちの葛藤を描く。脚本は「暴走パニック 大激突」の神波史男、と奥山貞行と福湯通夫、監督は脚本も執筆している「横浜暗黒街 マシンガンの竜」の岡本明久、撮影は「子連れ殺人拳」の中島芳男がそれぞれ担当。
一流大学への受験合格率の高さを誇る私立高校に、一人の新進教師・溝口が転任して来た。だが、彼を待ち受けていたのは、優秀な生徒たちではなく、喜多条をリーダーとする学校の管理体制に激しく牙をむく落ちこぼれの非行少年の一群だった。数日後、授業をなまけた喜多条に腹をすえかねた溝口は鉄拳を浴びせた。翌日、喜多条たちは、学校を休み、シンナー遊び、セックスにふけった。その中に学校の理事長の娘ますみがいたことが学校側に知れ、校長はもみ消しをはかるために溝口を利用した。喜多条たちのたむろする喫茶店へ乗り込み、大乱闘となった溝口は、一時謹慎させられることになった。不良群の勢力が一時衰退した時をねらって学校側は、生徒会長の新田を利用して体育会を動員させ、両者を対決させるようにしむけた。そんなある日、学校の移転問題に絡んだ汚職事件が発覚し、女教師の花房は徹底追求していくために立ち上がるが、他の教師は首になるのを恐れて沈黙を続けた。花房の行動を知った校長は、彼女の口を封じるために新田たちのグループに、溝口家を訪ねて溝口の妹・淳子に送られて帰る途中の花房を淳子ともども強姦させた。このことを苦にした淳子は自殺した。溝口は妹の死が喜多条たちの仕業と勘違いしたが、花房、喜多条の話から、学校側が仕組んだ罠であることを知った。そして彼らの汚ないやり口に怒った溝口、喜多条たちは、暴力をもって学校側に迫っていくのだった。
溝口勝利
喜多条仁
溝口淳子
花房悦子
辻伸吾
荒川彰一
井上利光
志村昇
山口国男
滝沢正則
新田勲
岩崎光雄
田島正夫
土屋耕作
藤巻博
宇佐美忠雄
小田切文夫
坂本昭三郎
山本
三国
長岡
石黒ますみ
唐沢泰子
警察署長
取調官
タイヤキ屋
料理屋女中
看護婦
トラック運転手
医者
喜多条の父
喜多条の母
石黒源之助
難波周太郎
監督、脚本
脚本
脚本
脚本、助監督
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
企画
企画
スチール