谷ナオミ
石野加奈子
人間の精神と肉体をどこまで冒涜出来るかという絵描きの実験に、“犬”として調教を受ける女の姿を描く。原作は団鬼六の『肉体の賭け』、脚本は「ピンクサロン 好色五人女」のいどあきお、監督は「白い肌の狩人 蝶の骨」の西村昭五郎、撮影は「時には娼婦のように」の前田米造がそれぞれ担当。
学生時代の級友、友江の家を訪ねた加奈子は、友江が絵描きの主人に“犬”として調教される姿を見た。驚いた加奈子だが、自分も心の底に“犬”のように扱われたい願望があることに気づいて、主人の英一郎を誘って友江を訪ねた。最初は躊躇した英一郎も加奈子をいたぶることに喜びを覚えるのだった。そして、その日から、二組の夫婦の秘密の儀式の日々が始まった。
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