杉田かおる
クララ
チャイコフスキーのバレー組曲を基に人形アニメーションで映画化したもので、脚本は辻信太郎、監督は中村武雄、撮影は大谷文夫、杉田安久利、高森菱児がそれぞれ担当。
十九世紀のドイツ、ニュールンベルクの上流家庭の一つ、シュタールバウム家のクララの寝室。クララは三年振りに帰ってくる大好きな従兄弟のフリッツを待っていると、ドロッセルマイヤーおじさんが部屋に入って来た。クララはおじさんの持っていたくるみ割り人形がとても気に入り、ムリヤリ貰ってしまう。それから何時間か過ぎ眠っていたクララは異様な物音で目をさました。何と、ネズミがくるみ割り人形を連れ去ろうとしている。クララが追いかけると、ネズミたちは人形をおいて大時計のなかに逃げ込んだ。しかし、ホッとするクララの前に、恐ろしい双頭の白ネズミ、マウゼリンクス夫人が立ちはだかり、「その人形をお渡し!」と迫ってくる。後ずさりするクララはテーブルの花びんを落とし、その上に倒れて気を失ってしまう。意識が戻るとクララはベッドの中に、人形はどこにも見あたらない。「あれは夢だったのかしら……」でも夢ではなかった。クララの腕に、花びんで切った傷あとが。クララは恐る恐るネズミの逃げ込んだ大時計の中へ入って行く。大時計の闇の中には、マウゼリンクス夫人の呪いにかけられた「人形の城」があった。夫人は人形の城の王女マリーを長男の嫁にしようとしたがかなわず、はらいせにマリーを醜いネズミに変え眠らせてしまった。皇帝は呪いを解くための会議を世界中の名士を招いて開くが、妙案もでない。一方、クララはジプシー占いから、呪いを解くための真珠の剣を手に入れる。大好きなフリッツとソックリな近衛隊長のフランツはその剣を持ってネズミ城に襲撃をかける。マリーは元の姿に戻ったが、今度はフリッツが醜いくるみ割り人形に変えられてしまう。救われたマリーは、醜い人形のフリッッに感謝どころか、床に技げすててしまう。哀しみにくれるクララはドロッセルマイヤーによくにたおじさんに、人形に本当の愛が注れたとき呪いは解れると聞く。そこへ、マウゼリンクス夫人の息子のシャルルがネズミ族の仇とくるみ割り人形に迫る。「やめて!かわりに私を……このくるみ割りさんを本当に愛してるの」クララは思わずそう叫ぶ。呪いが解けたフランツを残し、シュヌルルの攻撃を受けたクララは、暗闇の中をどこまでも落ちていく……。クララが目をさますと、花束を抱いたフリッツがそこにいた。
クララ
フランツ
婆や
マウゼリンクス夫人
シュヌルル
人形の城の皇帝
王女マリー
侍従長
ジプシー占い
ふとっちょネズミ
ドロッセルマイヤー
オランダ風名士
文学博士
フランス風名士
ロシア風名士
中国風名士
死刑執行人
プロシア風名士
詩人
イギリス風名士
インド風名士
監督、編集、企画、アニメーション
脚本、製作、企画
原作
原作
指揮
撮影
撮影
撮影
音楽監督
美術、美術設定
編集
照明
録音監督
音楽録音
録音
録音
効果音
企画
プロデューサー
音楽監修
音楽制作
音楽制作
主題歌
作曲、編曲
作曲、編曲
作詞
音楽演奏
音楽演奏
美術設定
アニメーション
アニメーション
人形デザイン
人形デザイン、設定協力
人形デザイン
人形製作
人形製作
人形製作
振り付け
スチル
設定協力
設定協力
台詞修正協力