鶴田浩二
若竹勇
「博徒外人部隊」に続く鶴田浩二主演の現代任侠やくざ映画。脚本は「新宿の与太者」の村尾昭。監督は「最後の特攻隊」の佐藤純彌。撮影は「ずべ公番長 はまぐれ数え唄」の飯村雅彦がそれぞれ担当。
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ストーリー
茨木県東島は数年後の大工業都市が約束されていた。関東一の広域組織菊名会は、暴力取締強化によって減少する資金源の肩がわりをこの東島によって満そうとし、大幹部七人衆のひとり若竹の派遣を決定した。だが、このことは舎弟頭の神崎にとって面白いことではなかった。縄張り獲得後に予想される利益がはかり知れないほど莫大であることは目に見えていたからである。ところで東島を仕切る旧勢力は、津金組とその兄弟会の百人ばかりであった。津金組は、その黒い侵入者が菊名会だということを察知出来ないまま、犠牲者を増し、親分の津金までも失った。東島警察の警部正木の口から菊名会の名を聞いた幹部の三好は、その根城へ殴り込みをかけたが、これは若竹の思う壷であった。若竹はいちはやく警察に通報し、三好らは警官隊の銃弾を浴び、津金組はここに壊滅した。全港湾荷役を一手に請負い、賭場のあがり、店舗からの取り立て、アンコからの搾取、若竹の心はいま絶頂にあった。暴れ者のアンコ、石堂に、荷揚げ中の事故で命を救われたのも、その頃であった。やがて、若竹組の資金調達は円滑に運ばなくなり始めた。そこで若竹はアンコにストを起こさせ、新財源を目指したが、倉庫会社に金を積まれた神崎と正面衝突することになった。不穏な空気を柔らげるため、菊名は若竹に一時の謹慎処分を言い渡し、東島に神崎を派遣した。神崎組は東島を無法暴力の町と化した。アンコは石堂を中心として、神崎組に対抗した。だが、神崎は石堂を監禁し拷問を加えた。この石堂を逃がしたのは、すべてを失い、虚無的な日々を送っていた若竹であった。菊名が再び東島にやって来た。その日、港を造成するブルドーザーが、行方不明になっていた石堂の死体を掘り起こした。これを見た若竹は居並ぶ黒背広に向って、真一文字に突っ込んだ。神崎は、その怒りのドスを胸にうけ、のけぞるように倒れた。石堂の死を知ったアンコは手に手に武器を持ち、その数を増した。菊名の身に危機が迫った。その時、若竹はいきなり自分の腹にドスを突き立てた。それは彼に出来る罪のあがないであり、義理仁義の世界に生きた最後の証しであった。
キャスト
若山富三郎
石堂竜吉
丹波哲郎
神崎威男
近衛十四郎
菊名政次
待田京介
三好五郎
清水元
津金信三
吉行和子
田島三枝子
菅井一郎
田島
小池朝雄
小府方誠
室田日出男
鏑木重男
渡瀬恒彦
宮地三郎
近藤宏
高山清市
福山象三
為さん
長谷川弘
安さん
山田甲一
長さん
藤山浩二
中津恭平
高橋正夫
吉松実
植田灯孝
黒須正徳
内田朝雄
畠山泰三
渡辺文雄
正木警部
中田博久
金子刑事
日尾孝司
相馬
五野上力
根岸
野口貴史
江藤
須賀良
岩見
田口計
関根直人
佐川二郎
アンコ
山浦栄
アンコ
木村修
アンコ
泉福之助
アンコ
石田信行
国
八名信夫
日高徹
清水照夫
津金組々員
河合絃司
船長
沢彰謙
吉岡組々長
久保一
村井組々長
長島岳
田坂組々長
北川恵一
高井
打越正八
農民
相馬剛三
農民
滝島孝二
農民
亀山達也
秋山
高月忠
安部
岩本弘司
倉成
西本良二郎
坂井
小林千枝
謎の女
小林稔侍
野崎
城春樹
木村
花田達
清村
白石恵美子
若竹の女
北原ミレイ
歌手
三重街竜
刺客
菅原壮男
ボーイ
畑中猛重
山崎
滝史郎
須賀
谷本小夜子
長さんの女房
三浦忍
西村
美原亮
中年男
梶原真由美
ホステス
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1971年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 東映
- 初公開日
- 1971年5月8日
- 上映時間
- 99分
- 製作会社
- 東映東京
[c]キネマ旬報社
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