若山富三郎
島村清吉
極道ひと筋、悪い奴には横紙破りの大暴れで懲らしめる大阪は釜ケ崎に住む島村清吉が巻き起す騒動を、痛快にユーモラスに描く“極道”シリーズ第八作目。脚本は「ゾロ目の三兄弟」の高田宏治、監督は「望郷子守唄」の小沢茂弘、撮影も同作の吉田貞次がそれぞれ担当。
ストーリー
代紋を持たないことから西友会々長、上津原に大恥をかかされた島村清吉は、地方の潰れそうな一家の代紋を買収すべく、子分の五郎を連れ旅に出た。鷲羽市では現在、コンビナート建設をめぐって地元の岩橋組と漁師達が争っていたが、岩橋組のバックに西友会がいるのを知った清吉は、漁師達に味方する。また、鷲羽組々長政五郎と知り合い、真の任侠道を説かれ一家で修業することにした。一方、鷲羽へ乗り込んで来た上津原は、市長や、県会議員を買収し、漁民達の弾圧にとりかかる。見るに見かねた清吉は、単身岩橋組に乗り込む。しかし、上津原の甘言に乗せられ、ていよく追い返されてしまった。やがて、政五郎が、岩橋組に捕らわれてしまった。怒った清吉はまたも岩橋組に殴り込み、政五郎を救出するが、反対に捕われてしまう。岩橋組の客分となっている石堂常男は、刑務所時代からの清吉の友人で、清吉の命と引きかえということで政五郎暗殺に協力する。清吉の安否を気ずかって駆けつけたみね子と五郎の働きによって清吉は無事救出された。政五郎は一目散に会いに来た清吉に日本刀を跡目盃のかわりに渡し息を引きとる。清吉は、代紋がわりの日本刀とダイナマイトを腰に岩橋組へと乗り込んでいく。渡世の空しさを身を持って知った石堂は清吉のドスを自ら受けるようにして倒れるのだった。清吉はやっとのことで手に入れた金筋の代紋を肩に次々と血祭りにあげていった。
キャスト
清川虹子
島村みね子
松平純子
松原雪子
森秋子
長村ぎん
南利明
相沢譲次
佐藤京一
竜三
志賀勝
ケツネ安
秋山勝俊
ひげ熊
池田謙治
がちゃ松
岡本健
秋山光男
野口貴史
保田猪之平
壬生新太郎
笠松満吉
宇崎尚韶
尾形健一
江波多寛次
中本金哉
若山ゆかり
中本お徳
志茂山高也
鈴木石松
那須伸太朗
森河
遠藤辰雄
上津原力蔵
林彰太郎
田丸竹次郎
今井健二
岩橋佐太郎
楠本健二
湊久造
熊谷武
大城宗吉
疋田泰盛
常岡弥之助
長谷川弘
花田泰市
小田真士
高柳
有川正治
山田磯次
谷村昌彦
三好徳劫
北川俊夫
立花巳之平
木谷邦臣
合力
片桐竜次
漁師
志村喬
松原政五郎
菅原文太
石堂常男
スタッフ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1972年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 東映
- 初公開日
- 1972年7月3日
- 上映時間
- 94分
- 製作会社
- 東映京都
[c]キネマ旬報社
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